吉野林業の世界
2025-09-04 14:52:18

奈良県立美術館で開催!吉野林業の魅力を探る特別展

奈良県立美術館での特別展「吉野林業の世界」



奈良県立美術館では、2025年9月13日から11月16日まで、吉野林業とその文化に焦点を当てた特別展が開催されます。この展覧会は、彫刻家の安藤榮作氏の展示活動に合わせて、奈良県立民俗博物館が収蔵する「吉野林業用具と林産加工用具」を中心に構成されるものです。

展示内容と背景



本展において展示される「吉野林業用具と林産加工用具」は、合計で1,908点に及び、615点の林業用具と1,292点の林産加工用具から成り立っています。これらは、2007年に重要有形民俗文化財として認定され、高い文化的価値を持っています。このように多様な道具が揃っていることから、吉野林業の全体像を理解するための貴重な資料群となっています。

これらの用具は外見こそ似ているものの、個々の用途に応じて細かな工夫が施されており、当時の持つ技術や知恵が反映されています。現代では合理化と効率化が進み、手作りの良さが失われがちですが、昔の道具たちはそれぞれの特性を活かした手仕事の結晶です。この展示を通じて、我々は何を選択し、何を捨ててきたのか、その変遷を見つめ直すことができます。

智恵の継承



吉野林業に関しての技術は単に木材の取り扱いに留まらず、地域の習慣や思想が深く根差しています。先人たちは山の神に祈りを捧げ、この地での暮らしの中から多くの智慧を引き出してきました。伝承される文化や習慣は、林業を支える基盤となり、地域のアイデンティティを形作ってきたのです。

重要有形民俗文化財の紹介



「吉野林業用具と林産加工用具」が収められている奈良県立民俗博物館は、奈良県の南部、吉野郡内で使用されていた育林用具を中心に多様な資料を収集しています。これらの資料は、明治から昭和30年代にかけて地域で使われてきたものであり、吉野林業の技術体系を詳しく学ぶことができます。

展覧会の詳細情報



この特別展は、奈良県立美術館の1Fギャラリーで開催され、入場は無料です。開館時間は9:00から17:00までで、入館は16:30まで可能です。ただし、特定の日には休館日が設けられているため、訪問の際には事前に確認が必要です。

さらに、会期中にはギャラリートークも予定されています。これに参加すれば、奈良県立民俗博物館の学芸員から直接説明を受ける貴重な機会が得られます。このトークは、10月5日と10月19日の2日間に開催され、林業の文化的背景をより深く知るための絶好のチャンスです。

吉野林業の素晴らしさとその背景にある生活の知恵を感じることができるこの特別展に、ぜひ足を運んでみてください。


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会社情報

会社名
奈良県
住所
奈良県奈良市登大路町30
電話番号
0742-22-1101

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