RQ旅館再生ファンドの三次募集が成功裏に終了
2024年7月31日、株式会社リアルクオリティが運営する「RQ旅館再生ファンド投資事業有限責任組合」の三次募集が無事に完了しました。このファンドは、国内の宿泊業界の再生を目指し、特に旅館への投資に特化したプロジェクトです。
新たな資金調達のタイミング
三次募集の結果、ファンドの規模は30億円に達しました。このセカンドクローズには、株式会社極楽湯ホールディングスが参画しており、その経験とネットワークを活かすことで、ファンドの戦略的な展開が期待されています。極楽湯ホールディングスは全国の温浴施設を対象にした開発・運営を行い、旅館のマーケティングや設備投資においても貴重な支援を行います。
投資対象と経営支援
RQ旅館再生ファンドは、設立からの約1ヶ月間に、すでに3軒の旅館に投資を行っています。リアルクオリティは、18年間にわたり培ったホテルや旅館の運営ノウハウを活かし、投資先の旅館をハンズオンで再生していく方針です。この過程では、次世代の後継者育成も重視しており、地域の文化や伝統を守りながら持続可能な宿泊業の発展に貢献することを目指しています。
将来的なビジョン
今後、リアルクオリティは50億円規模のファンドを目標に追加の出資者募集を行います。地域金融機関や事業会社との連携を強化し、より多くの投資機会を提供していく予定です。日本文化の象徴である旅館を再生し、宿泊業全体の持続的な成長を支えるための活動を続けるとしています。
旅館再生の実績
会社設立から18年を経たリアルクオリティは、旅館・ホテルの再生コンサルティングにおいて1,000件以上の実績を有しています。「真の品質」を追求する企業理念のもと、宿泊業の持続的成長を図ってきました。さらに、3軒の旅館を自社運営し、湯河原温泉では「夢十夜」と「巛-sen-湯河原」の2軒を運営受託しています。代表の著書『どうやって旅館を立て直すのか?3旅館を実際に立てなおした具体的手法』では、実際の旅館再生のプロセスが詳しく語られています。
まとめ
RQ旅館再生ファンドの三次募集は成功に終わり、日本の宿泊業界の未来に一歩踏み込む重要なステップとなりました。リアルクオリティは、地域の宿泊施設の再生を通じて、国内の旅館文化を守り育てることに尽力しており、今後の新たなプロジェクトにも期待が寄せられています。