不妊治療市場拡大
2024-06-28 20:55:30

不妊治療・ART市場、2030年には400億円超え!保険適用で拡大続く

不妊治療・ART市場、2030年には400億円超え!保険適用で拡大続く



近年、出生率の低下が深刻化する中、不妊治療への関心が高まっています。株式会社シード・プランニングが実施した調査によると、不妊治療・ART関連市場は、2022年4月の保険適用を機に拡大を続けており、2030年には400億円を超える規模に達すると予測されています。

この市場の拡大は、不妊治療の普及と、それに伴う関連製品・サービスの需要増加が大きな要因です。特に、保険適用による経済的負担の軽減は、治療を検討する人たちにとって大きな後押しとなり、市場活性化に貢献しています。

市場規模推移と成長要因



2020年から2023年までの実績と、2024年以降の推計によると、2022年には保険適用効果で市場規模が前年比約109%増の375億円に拡大しました。2023年は成長率が鈍化するものの、市場は拡大を続けると予想されています。

今後の市場成長を牽引する要因としては、地方自治体による補助金増加や、ART治療件数の増加などが挙げられます。地方自治体は、不妊治療への経済的負担を軽減するため、独自の補助金制度を導入するケースが増えています。また、ART治療技術の進歩や、新たな治療法の開発も、市場拡大に貢献すると考えられています。

調査内容



シード・プランニングは、不妊治療・ART関連市場の動向調査において、以下の内容を分析しました。

不妊治療関連市場: 不妊治療剤、検査薬、アプリなど
ART周辺市場: 試薬類、シャーレ、カテーテルなど
* 医療機関へのヒアリング: 年間の患者数、宣伝方法、保険収載による変化など

調査は、専門調査員による直接ヒアリング調査とインターネット等を用いた情報収集によって実施されました。対象は、クリニック5件、大学病院4件です。

今後の展望



不妊治療・ART市場は、今後も拡大を続けると予想されます。政府は、不妊治療への支援を強化しており、2022年4月の保険適用は、その象徴的な政策といえます。

今後も、医療技術の進歩や社会的な意識の変化に伴い、不妊治療を取り巻く環境は大きく変わっていくでしょう。シード・プランニングは、今後も最新の市場情報を提供することで、不妊治療に関わる人々を支援していきます。


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