不動産業界の新しい取り組み
2024年11月14日、東京都港区にある株式会社いい生活が主催するセミナー「もしも不動産屋が入居者のために食堂を開いたら」が開催されます。本セミナーでは、入居者のための格安食堂「トーコーキッチン」を運営する有限会社東郊住宅社の代表取締役社長、池田峰氏が登壇します。このセミナーは、不動産業界におけるステークホルダーとの良好な関係構築に興味のある賃貸仲介・管理会社向けに無料で提供され、オンラインおよびリアル参加の選択肢があります。
セミナーの背景
近年、VUCA時代と呼ばれる不透明かつ複雑な経営環境の中で、日本の企業は持続可能な社会の実現を求められています。その中でも、ステークホルダー資本主義の概念が重要視されるようになり、あらゆる関係者への配慮が必須となってきました。いい生活は、企業ビジョン「心地いいくらしが循環する、社会のしくみをつくる」を掲げ、SaaSとBPaaSを通じて不動産市場のDXを推進しています。そして、入居者のニーズに応えるために、池田氏の取り組みが注目されています。
トーコーキッチンの事例
トーコーキッチンは、昨年から相模原市の淵野辺エリアに開設された、賃貸物件の入居者専用の食堂で、朝食は100円、昼食・夕食はそれぞれ500円で提供されています。特に、一人暮らしを始めた大学生をターゲットに栄養バランスを考慮したメニューが特徴で、手製の料理を提供することで、入居者の健康的な生活を支援することを目指しています。
池田氏は、「トーコーキッチン」で食事を楽しむ入居者に直接「味どう?」と声をかけることで、フィードバックを受け取り、さらに良いサービスへとつなげています。このように、入居者とのコミュニケーションを重視する姿勢が、東郊住宅社とそのステークホルダーとの信頼関係を深める要因となっています。
登壇者について
池田峰氏は1973年に神奈川県相模原市で生まれ、米国での学びを経て、ご家族の経営する不動産会社に参加しました。自身の経験を元に、トーコーキッチンの運営を通じて、地域の賃貸事業者と入居者との新しい関係構築の形を提案しています。池田氏の話は、不動産業の未来に対するインスピレーションを提供し、参加者に新たな視点を与えることでしょう。
セミナーの参加方法
参加希望者は、それぞれの参加方法に応じた申込フォームで登録する必要があります。リアル参加者向けのリンクとオンライン参加者向けのリンクは以下の通りです。
本セミナーは、入居者のニーズに対する理解を深めたり、不動産業界における新たなビジネスモデルを模索する上で重要な機会となるでしょう。