器の新境地
2025-02-14 10:52:16

革新の器『Corcelain』3Dプリンタでカスタマイズ可能な新たな磁器の形

新しい形の器『Corcelain』



2025年2月14日、佐賀県嬉野市にある肥前吉田焼窯元「224 Porcelain」は、3Dプリンタでカスタマイズ可能なネジ穴付きの器『Corcelain(コーセリン)』を予約販売開始しました。これは、従来の固定的な器の概念を打破し、使用者が自らのアイデアで拡張パーツをデザインして装着できるという全く新しい形の器です。

コラボレーションの背景と目的



このプロジェクトは、400年の歴史を持つ肥前吉田焼の産地における新たな挑戦、「よしださんち。」プロジェクトの一環です。この取り組みは、地元の若手クリエイターとのコラボレーションを促進し、伝統の継承と技術の発展を目指しています。また、肝心の肥前吉田焼は高齢化が進む中、若手の育成や増加が急務となっています。これがこのプロジェクトを立ち上げる動機づけとなりました。

Corcelainの特長



『Corcelain』は、「Co-creation Porcelain(共創のための磁器)」をコンセプトにし、器の底面に施されたネジ穴を利用して、3Dプリントされたパーツを自由に取り付けることができます。これにより、使う人の想像力に応じてさまざまなカスタマイズが可能となり、カップや植木鉢、おもちゃなど用途は無限大に広がります。

デザインコンペティションの開催



また、同日から世界的なメイカーコミュニティ・MakerWorldとの協働により、Corcelainを用いたデザインコンペティションも開催されます。このコンペには、デザイン、3Dプリンティングに興味があるすべてのクリエイターからのアイデアが募集され、新たな器の形状や用途を探求する機会となります。ユーザーが自由に創造できる場を提供し、参加者には新たな挑戦の場が広がります。

制作背景に見る地域の可能性



肥前吉田焼窯元「224 Porcelain」は、その製品において400年の歴史の中で培われた技術と、最新のデジタル加工技術を融合させることで、これまでにないものづくりに挑戦しています。発明家・高橋鴻介とのコラボレーションは、伝統と現代技術の橋渡しを目指したもので、特にこのプロダクトは、その融合から生まれた成果の一つです。

地域に根ざした挑戦



吉田地区は、過去数十年にわたり、技術の伝承と生業の維持が困難になりつつある中で、再生と育成の必要性が高まっています。「よしださんち。」プロジェクトは、これまでさんざん支えられてきた吉田焼の今後を担う若手の育成を目指し、地域一体となって新しい挑戦をしています。

発展的未来への期待



『Corcelain』は、単に器を作るのではなく、現代の利用者が自らの手で自由にモノづくりを楽しむという新しい文化を生み出そうとしています。このプロダクトを通じて、使用者自らがその機能を見出し、新たな表現や使い方を提案することで、肥前吉田焼の未来にも大きな期待が寄せられています。今後もこの革新的な器がどのように進化し、地域がどのように活性化するのか、注目が集まります。

商品情報と今後の展開



『Corcelain』は、オンラインストアにて各3,200円(送料・税別)で販売されており、予約販売期間中は10%OFFの特典も用意されています。この器に搭載されたネジ穴を利用し、3Dプリントで製作した新しいパーツを取り付けて、オリジナリティあふれるアイテムを手に入れるチャンスです。さらに、今後のイベントとして、オランダのロッテルダムで開催される「OBJECT Rotterdam」での展示も計画されています。佐賀県嬉野市発の革新が、海外にも広まる可能性が期待されています。


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会社情報

会社名
肥前吉田焼産地再生チャレンジ推進協議会
住所
佐賀県佐賀市城内1-1-59
電話番号
0952-25-7419

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