神宮前二丁目で行われるKITTYZILLAのアート展
2025年8月15日(金)から、渋谷区の神宮前二丁目にあるJinny Street Galleryで、アーティストKITTYZILLA(本名:Naomi Oren)による絵画展「Where are the Cats?/猫たちはどこへ消えた?」が開催されます。この展覧会は、地域住民へのインタビューを元に、KITTYZILLA独自の猫のキャラクターとアートスタイルを通じて、東京・神宮前二丁目の商店街の過去や現在、未来を探るものです。地域の変貌を映し出しながら、日常に潜む変化に気づかせる内容となっています。
ローカルの魅力を描く
本展では、地域の住民たちから聞いた実際のエピソードを元に、仲間たちとともに見つけ出した商店街の風景を描写しています。消えゆく景色と同時に、その土地に根付く人々の物語も描かれることで、訪れる人々に「今」と「これから」を考えさせるヒントを提供します。KITTYZILLAは、「この展示は、神宮前二丁目という小さな地域の過去と今に関する発見を表現するものです。地域の人々とのインタビューを通じて見つけた魅力を再確認し、これからの街の形を考えるきっかけを作りたい」と語っています。
彼女の作品には、懐かしさだけでなく、住む人々、働く人々、遊びに来る人々と共に、より良い街を築くための問いかけも込められています。
神宮前二丁目:商店街と猫の視点
神宮前二丁目は原宿からも近く、都会の真ん中にあっても、商店街文化が根付いているエリアです。新旧の個人商店が共存し、地域住民同士のつながりが自然に息づいています。KITTYZILLAはこの場所に訪れ、たばこ屋や写真館、喫茶店などで交わされる日常の会話や雰囲気に魅了されています。この10年で新しい店が増え、若い店主たちが地域を活性化させている一方、長らく営業していた店舗が静かに消えていく様子も多く見られます。
KITTYZILLAは、「昭和に生まれた商店街が消えつつある現実は、都会から猫の姿が見えなくなることとも重なって感じます。街の昔の姿を残すことは難しいかもしれませんが、日々の生活の中で見つけられる小さな喜びは、商店街の看板や長年たたずむ店主の姿から得られます」と振り返ります。
展示の目的と未来への問い
このアート展の主な目的は、単なるノスタルジーに留まらず、現代の商店街が地域の暮らしの中心であったことに着目することです。街で出会う猫たちとのふれあいや、神宮前二丁目のそれぞれの店での会話を通じて、消えゆく風景の中にも商店街が育んできた人と猫との繋がりが感じられます。彼女はこれら日常の記憶をヒントに、神宮前二丁目における「過去」と「現在」を猫の視点で描く試みに挑みます。
オープニングイベントと特別な飲み物
2025年8月15日(金)19時30分、KITTYZILLAの個展「Where are the Cats?/猫たちはどこへ消えた?」のオープニングイベントが開催されます。当日は、アーティスト本人が登場し、ギャラリーの隣にあるアートスペース・バー「NININI」で、参加者とともにアート作品を巡る「アーティスト・ウォーク」も行われます。また、ギャラリーのオフィシャルドリンク「Jinny Lemon Sour」が、展示に合わせた特別デザインの限定ラベルで提供予定です。この限定ラベル版は、一部の地元飲食店でも数量限定で販売されるとのことです。
KITTYZILLAのプロフィール
KITTYZILLA(キティジラー)は、Naomi Oren(ナオミ・オレン)という名前でも知られ、ロサンゼルス生まれの東京在住のイラストレーターです。2009年に来日し、日本の玩具メーカーでの仕事を通じて、黒猫「クロ」との生活から猫を介して東京の風景を表現し始めました。彼女は現在、東京を拠点に活動しており、Instagramを通じて多くのファンに愛されています。
展示の詳細
- - タイトル:Where are the Cats?/猫たちはどこへ消えた?
- - 展示期間:2025年8月15日(金)~ 9月15日(月)
- - 展示場所:Jinny Street Gallery(東京都渋谷区神宮前2-31-5 / 神宮前二丁目商和会内の路上ギャラリー)
この機会に、KITTYZILLAの映し出す神宮前二丁目の過去と現在を、猫たちの視点で感じ取ってみてはいかがでしょうか。