革新的なタイヤ洗浄システム「FODSマット」の登場
エムクロスエンジニアリング株式会社(MCEC)が開発した「FODSマット」は、リサイクルや廃棄物処理に関わる施設の入退場口に設置し、車両のタイヤに付着した泥や堆積物を効果的に除去するシステムです。特に、ダンプトラックや大型トレーラーが頻繁に出入りするリサイクル施設において、持ち出しを抑制する新しい方法として注目されています。
1. リサイクル施設の課題
リサイクルセンターや埋め立て地など、廃棄物関連の施設では、大型車両の出入りが日常的に行われます。しかし、それに伴い以下のような問題が発生します。
- - タイヤ溝に入り込む泥や異物の持ち出し
- - 環境負荷や公道への側溝混入による苦情リスク
- - 路面清掃にかかる人手や資源の圧迫
- - 業務を停止できないため、効果的な対策が取りづらい
湿式タイヤ洗浄設備を導入している施設もありますが、洗浄水の確保や排水処理に関する運用負担は残ります。これに対し、「FODSマット」は乾式方式であり、水や電気を必要としないため、これらの問題を根本から解決します。
2. FODSマットの仕組みと特徴
「FODSマット」は、ピラミッド状の突起を持つ乾式のタイヤ洗浄マットです。このデザインにより、車両が通過する際にタイヤ溝の形がわずかに変わり、そこで引っ掛かった泥や異物を物理的にかき出します。
主な特長は次の通りです:
- - 水や電気を使わないエコな洗浄
- - 再利用可能な樹脂素材を使用
- - 短時間での設置が可能(約30分)
- - 現場に応じたレイアウトが自由に変更可能
このように、FODSマットは車両が立ち入るたびに即座に泥を除去し、一次的な対策を行うための製品という位置づけがされています。
3. 海外での導入事例
実際に米国の複数のリサイクル施設においても既に導入されており、好評を得ています。例えば、ミシガン州のPADNOS社のリサイクルセンターでは、FODSマットを用いて、泥や異物を効果的に取り除くことで、日常的な清掃負担を軽減しています。さらに、オハイオ州では湿式タイヤ洗浄機と併用することで、入退場口での泥の持ち出しを防ぎ、周辺環境への配慮を強化する事例も見られました。
4. 日本での展開可能性
日本国内のリサイクル施設でも、排水処理や水の使用が制限される場面が多々あります。このような環境において、「FODSマット」は有効な解決策としての期待が高まっています。人手不足や清掃頻度を維持できない現場でも、稼働を続けながら導入可能なのが大きな利点です。
5. 今後の展開
エムクロスエンジニアリングは今後、リサイクルや廃棄物業界からスタートし、建設や工場、空港などへもFODSマットの導入を進めていく考えです。次回は、都市部の建設現場における入退場口対策についても発表が予定されています。
6. 主要スペック
- - 素材:高密度ポリエチレン(米国製)
- - 耐荷重:36トンまで対応可能
- - 使用可能回数:100万回通行保証
- - 設置時間:約30分で完了
「FODSマット」は、今後のリサイクル施設や廃棄物処理能力の向上に寄与することが期待されており、新たな業界のスタンダードとなる可能性を秘めています。