住み替えジャーニー研究2023の概要
2023年3月、株式会社コードとBeat2Capital株式会社が主導し、東京都を中心とした1都3県に住む30から69歳の住宅購入経験者1万人を対象にした『住み替えジャーニー研究2023』が行われました。この研究は、かつての住み替えのトレンドやその背景にある因果関係を浮き彫りにすることを目的としています。
住み替えの歴史的背景
1980年代から2020年代にかけて、日本の住み替え行動は徐々に変化してきました。1980年代には住宅の劣化が住み替えのきっかけとなることが多く、特に古くなった住宅から新しい住宅へ移る動きが盛んでした。しかし、1990年代から2000年代にかけては住宅性能の向上や住宅価値の安定に伴い、住み替えの件数は減少しました。
ところが2010年代に入ると、住み替えの動きが再び活発化しました。その理由は、キャリアや家族形成、資産形成という個人のライフスタイルや人生経験が多様化したためです。つまり、住み替えはもはや住宅の性能や価値に依存するのではなく、人生の選択肢を広げる形で行われるようになったのです。
新型コロナウイルスの影響
新型コロナウイルスの影響下で、住宅市場や住み替えの需要が変動するのではないかとの予測がありましたが、実際にはその影響は限定的であることが今回の調査で明らかになりました。想定された郊外への移住や広い住宅の需要増加といった現象は見られず、従来の住み替え行動に大きな変化はありませんでした。
調査結果の詳細
調査の対象は、2023年3月にインターネットを通じて集めた11,826人のデータです。報告書の構成は以下の通りです:
1. 首都圏における住み替えマクロトレンド
2. 住み替え派の特徴と行動特性
3. 住み替えない派の特徴や行動特性
4. 賃貸派の特徴と行動特性
5. 女性・シニア・富裕層の住み替えジャーニー
6. コロナが住み替えにもたらしたインパクト
このような構成から、調査結果は非常に多面的で貴重なデータを提供しています。特に、年代別の住み替えに関する行動特性は、今後の住環境や政策形成の指針となる可能性があります。
調査レポートの購入について
本調査の結果は、フルレポートやサマリー、Excel形式のローデータ、クライアント特有の戦略仮説など、さまざまな形での提供が可能です。詳しい情報は、
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株式会社コードとBeat2Capitalについて
株式会社コードは東京都江東区に本社を構え、経営コンサルティングやメディア事業、街づくり事業を展開しています。また、Beat2Capitalは東京都港区に拠点を置き、不動産関連やフィンテック市場に強みを持つ企業です。両社は共に、住宅市場における深い知見を生かし、今後も価値ある情報提供に努めていくことでしょう。