AIナレッジプラットフォーム「Shpica」の提供開始
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社は、新たなAIナレッジプラットフォーム「Shpica(シュピカ)」を発表しました。このプラットフォームは、組織内に点在する知見や人材を有機的に結び付け、協力を推進することを目的としています。2025年10月1日からの提供に向けて、すでに申込みを受け付けています。
Shpicaの特長
「Shpica」は、誰に関連する知見かを関連付けて蓄積し、AIに質問するだけで最適な情報と専門家を見つけられるシステムです。これにより、部門ごとに段階的な導入が可能です。如く、さまざまな業種において従業員のノウハウ共有や社内ヘルプデスク構築などにも対応しています。
1. AI Ask Search
この機能を使えば、自然な言葉での質問に対して、AIが組織内の様々な情報源と結びつき、関連知識や専門家を即座に提示します。これにより、知識の探求が迅速化され、求める情報にアクセスする手間が軽減されます。
2. Knowledge Converter
ナレッジやファイルの内容をAIが自動で分析し、それを「組織知」として構造化します。過去の資料や会議の議事録も有用な情報として管理され、検索できるようになります。AIはさらに、アップロードしたファイルからナレッジを自動作成し、文章の校正や情報の補足も行います。
3. Expert Finder
従業員のスキルや経験、プラットフォーム上のデータをAIが分析し、隠れた専門家を特定します。こうすることで、最適な人材に相談ができ、業務の効率化が図れます。
4. Personalized Broadcast
新しいナレッジの投稿時、関心を持つ可能性の高い従業員に自動で通知が行われます。これにより、関連性の高い情報を逃すことなく、さらなるアイデアやコラボレーションが促進されます。
現在の課題と解決策
近年、労働人口の減少や中途採用が増加する中で、従業員の知識やネットワークの活用が重要な経営課題となっています。しかし、実際には多くの企業が「情報が把握できない」「相談先がわからない」といった問題に直面しています。これにより、貴重な知見が十分に活かされていないのが現状です。
「Shpica」は、このような課題を解決し、AIが組織内の知見と人を結び付けることで、従業員一人ひとりに最適な情報を届けます。これは人とAIが協働する新たなナレッジプラットフォームとして、多くの期待が寄せられています。
実績と今後の展望
「Shpica」のPoCを行った広告メディア企業では、導入から3カ月で約500件のナレッジが蓄積され、1日のアクティブ利用率は40%を超えたとのことです。「部門を超えた協力が活発化した」という声も聞かれ、今後の展開にも期待が寄せられます。
提供概要
- - サービス名: Shpica
- - 申込み開始日: 2025年9月8日
- - 提供開始日: 2025年10月1日
- - 提供形態: SaaS型クラウドサービス
- - 料金: 月額10万円(税抜)より
詳細情報は
こちらをご参照ください。
「Shpica」は、組織内の人と知識を結びつけ、競争力を高める新たな試みであり、今後の機能拡充にも注目です。