Eco-Porkの挑戦
2025-11-28 12:28:34

Eco-Porkが53億円を調達し、持続可能な養豚の未来を目指す

Eco-Porkが53億円を調達し、持続可能な養豚の未来を目指す



株式会社Eco-Pork(本社:東京都、代表取締役:神林 隆)は、エクイティやデットを用いた資金調達を完了し、累計調達額が53億円を突破したと発表しました。この新たな資金は、日本発の養豚デジタルトランスフォーメーション(DX)とカーボンクレジットを基軸にした事業のグローバル展開を加速させることが目的です。この苦境にある畜産業において、持続可能な解決策を模索する姿勢が注目を集めています。

資金調達の詳細と今後の展望



今回の資金調達に関しては、慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)の他、株式会社カクイチ、ひがしん-SNETI投資事業有限責任組合、そして株式会社マネーフォワードの代表取締役社長である辻庸介氏といった多様な引受先からの応援を受けました。また、2025年5月には特定投資家向け銘柄制度を利用した増資も実施し、資金調達総額は14億円となっています。

この資金は、豚の頭数や体重を推計するAIカメラ「PigDataStation」の高度化や、データを駆使したDX豚舎の開発、さらにはカーボンクレジット事業の拡張に使われる予定です。的確なデータを基に生産性改善と環境負荷の低減を同時に進め、国際的な畜産サプライチェーンの変革を目指しています。

世界的な養豚の課題に挑む



現在、世界各地でタンパク質需要が増大する一方で、その供給が追いついていない現状があります。特に、2050年には肉類需要が大幅に増加すると見込まれており、これに伴う「タンパク質危機」が懸念されています。また、大規模な温室効果ガスの排出が問題視される中、養豚業はその解決の鍵を握る可能性があります。

Eco-Porkは、この状況を打破するために、養豚業のDXを推進し、同時にカーボンクレジットを活用した気候インパクトの創出を目指しています。国内向けのクラウド型養豚経営支援システム「Porker」は、国内市場で約15%のシェアを誇り、導入した農家では、初年度の平均で7%の生産性向上を実現しています。2024年以降には、日本国内で唯一の養豚を対象にしたカーボンクレジットプログラムの運用を開始する予定です。

代表者のコメント



代表取締役の神林氏は、53億円という資金調達の成功を受け、「私たちに託された期待と責任の大きさを実感しています。これからも養豚業を再構築し、生産性向上と環境負荷低減の両立に挑んでいきます。」と語っています。また、今年はアメリカで行われる世界最大の養豚展示会「World Pork Expo」に日本企業として初出展し、ウクライナの養豚産業復興支援など国際的な活動も展開しています。

これまで以上に、グローバルな視野で持続可能な畜産の未来を描くEco-Pork。今後の展開にも目が離せません。


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会社情報

会社名
株式会社Eco-Pork
住所
東京都千代田区神田錦町3-21-7
電話番号

トピックス(経済)

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