発達・知的障がい児と家族のための特別映画会
2025年12月5日(金)、イオンシネマ板橋にて、発達・知的障がいのあるお子さまとそのご家族を対象にした映画鑑賞会「
あったかタイム in イオンシネマ」が開催されました。このイベントは、映画館での鑑賞にハードルを感じるご家族に、「気軽に映画を楽しんでほしい」という理念のもと実施されています。
イベントの詳細
今回の映画鑑賞会は、第一回のイオンシネマ幕張新都心の成功を受けての第二弾。特に注目されたのは、アニメの最新作『ラブル&クルー IN シアター』の上映で、参加者にとって新しい映画体験を提供しました。
会場では、感覚過敏があるお子さまにも配慮し、照明を通常より明るく、音量も控えめに設定されるなど、安心できる環境が整えられました。これにより、夜間の映画館にありがちな暗さや大音量のリスクを軽減し、参加した35名のご家族がリラックスして映画を楽しむことができました。
参加者の声
イベント終了後、参加されたご家族からは好意的な声が寄せられました。あるお母さんは、「会場が明るくて良かった。ここでは声を出しても大丈夫とのことで、気軽に楽しめました」との感想を述べています。また、別の家族は「ポップコーンを購入した際、子どもが自由に動き回る中での対応が非常に手厚く、スタッフがポップコーンを持って誘導してくれたので助かりました」と感謝の気持ちを表現しました。音響や会場の暗さについても「ちょうど良かったので、安心して映画を楽しめた」という声が聞かれました。
「あったかタイム」について
「あったかタイム」は、もともとイオンファンタジーのプレイグラウンド施設で、個性や障がいの特性に応じて周りを気にせず遊べないお子さまやそのご家族に、思いやりを持って楽しんでいただくための「思いやりの時間」として展開されています。この取り組みを映画館にも拡大し、障がいの有無に関わらず、『楽しさ』を共に分かち合えるインクルーシブな社会を目指すために、今後もこのような取り組みを続けていくことを決意されています。
まとめ
「映画館に行くのをあきらめていた」と感じているご家族にとって、今回の映画鑑賞会は新たな希望となりました。イオンシネマ板橋での「あったかタイム」は、このようにインクルーシブな環境作りを進める良い例であり、障がいのあるお子さまとその家族が共に楽しい時間を過ごすための大切な機会となっています。今後のイベントにも期待が寄せられます。