ル・コルビュジエの全貌を探る書『理念と形態』
近代建築の巨匠、ル・コルビュジエの思想や作品が集約された書籍『ル・コルビュジエ理念と形態』が、2025年12月17日に株式会社大和書房から発売されます。本書は、著者ウィリアム・J・R・カーティスが描くル・コルビュジエのクロノロジカルな記録を集めたもので、672ページにわたり、450点以上のドローイング、写真、模型を通してル・コルビュジエの歩みと作品を詳細に紹介します。
ル・コルビュジエ(1887-1965)は、20世紀を代表する建築家の一人であり、彼の影響は建築だけでなく、絵画や音楽、プロダクトデザインにまで及んでいます。本書は、その多岐にわたる活動や理念を体系的に整理しており、特に建築作品に焦点を当て、彼の思想や形態の展開を丹念に掘り下げています。
内容概要
本書の特徴は、ル・コルビュジエの生涯を年代ごとに整理した記録にあります。主要なプロジェクトの詳細な内容や、彼の哲学、市民計画、さらには家具デザインや絵画など、ル・コルビュジエの活動を広く収録しています。特に、彼の建築に宿る「モダニティの精神」を探求する内容が多く、深い理解を得られる一冊です。
受賞歴と評価
著者のウィリアム・J・R・カーティスは、米国建築史学会創設者賞や国際建築批評家委員会からの最優秀著作賞を受賞した開かれた独特の視点を持つ第一人者です。その評判から本書は多くのメディアからも高評価を受けており、「これは作品集ではない。数々の作品に息づくコルの鼓動が生々しく聞こえてくる稀有な書である。」と建築家・伊東豊雄氏が推薦しています。
書籍情報
書名:ル・コルビュジエ理念と形態
著者:ウィリアム・J・R・カーティス
訳者:中村研一
発売日:2025年12月17日
判型:A4判
頁数:672ページ
定価:15,400円(税込)
発行元:株式会社大和書房
著者について
ウィリアム・J・R・カーティスは歴史家、批評家、芸術家であり、近代建築についての著作を多数持つ著名な評論家です。彼の著作は、建築の普遍性や本質について深い洞察を与えてくれるものばかりです。日本語訳を務める中村研一もまた、建築家として著名な存在であり、彼の視点から見たル・コルビュジエも興味深いものです。
まとめ
『ル・コルビュジエ理念と形態』は、近代建築の理解を深めるための重要な一冊です。この機会に、ル・コルビュジエの豊かな業績と、彼が提唱した理念に触れてみることをお勧めします。この書籍は、建築に関心があるすべての人にとって必携の資料となるでしょう。