近年、多くの企業が採用活動において「歩留まり」の悪化に直面しています。これは、面接辞退や選考途中の離脱に起因し、企業にとって深刻な問題となっています。最近、株式会社アイシスは、直近3年以内に新卒採用を行った採用担当者437名を対象にした調査を実施しました。その結果、歩留まり悪化の主な原因として「応募者との距離感」と「スケジュール調整の手間」が挙げられました。この調査結果から、候補者とのコミュニケーション設計が企業の採用活動に与える影響の大きさが浮き彫りとなりました。
調査の概要
調査は2025年11月7日にインターネットを通じて実施され、全国の採用経験者437名が対象となりました。調査の目的は、応募者とのコミュニケーションの実態を把握することです。
主な調査結果
まず、歩留まり悪化の原因について尋ねたところ、「応募者との距離感」が28.6%で最も多く、次いで「スケジュール調整の手間」が27.9%を占めました。さらに、連絡の遅れや返信漏れは11.7%に留まりました。この結果は、企業が候補者とのコミュニケーションにおける設計を重視していることを示しています。
次に、応募者からの返信スピードに関する調査が行われました。その結果、85.6%の採用担当者が返信スピードに課題を感じていることが分かりました。具体的には、返信が3日以上かかると「非常にある」と回答したのは28.4%、1〜2日かかるという回答は57.2%でした。採用活動において、返信の遅延は日程調整の長期化、志望度の低下、他社選考の進行といったリスクを増加させ、歩留まりに直結する可能性があることが示されています。
また、採用活動に関連する業務の中で特に困難と感じる業務について尋ねたところ、「日程調整」が48.7%で最も高く、「応募者情報の整理」が45.1%、次いで「応募者とのやり取り」が35.5%という結果になりました。この調査から、候補者対応に関連する定型業務が負担になっている実態も浮かび上がります。
歩留まり改善のための提言
今回の調査から得られた知見は、採用活動の課題が単なる母集団形成にとどまらないことを示唆しています。具体的には、応募者との距離感、日程調整の複雑さ、返信スピードの遅延、そして採用業務への負担が主な問題として浮上しています。これらの要素を解決するためには、候補者との接点を持ち続け、迅速な連絡を可能にする仕組みづくりが不可欠です。
特に、今後は「距離感」と「連絡スピード」を再設計することが歩留まり改善の鍵となります。企業は候補者との接点を効果的に設計し、返信スピードを向上させるコミュニケーションの流れを構築する必要があります。
「らくるーと」の活用
アイシスが提供する採用管理ツール「らくるーと」は、LINEを利用したコミュニケーションを通じて、応募者との距離を縮めることを目的としたものです。このツールは、応募者とのやり取りをスムーズにし、効率的な採用活動を実現します。
さらに、「メタるーと」や「MINT」といった他の運営サービスも展開し、バーチャルオフィスや日程調整の効率化を提供しています。これにより企業は、採用活動の負担を軽減し、より良い環境で応募者と接することができるでしょう。
株式会社アイシスは、今後も企業の採用活動をサポートし続け、応募者との距離感や連絡スピードの改善に貢献していく所存です。