パーキンソン病患者に寄り添うピラティススタジオ
2024年7月に開業した「nemoPilates」は、パーキンソン病に特化したピラティススタジオです。開業から1年半で会員数は50名に達し、患者の不安を希望に変える“動きの学習”を通じて多くの支持を集めています。スタジオの設立者である益森寛美氏は、理学療法士としての経験を背景に、パーキンソン病患者が安心して運動できる場の必要性を強く感じていました。
パーキンソン病の現実とその必要性
パーキンソン病は、日本で約28万9千人が患者として存在する神経疾患であり、特に高齢者に多くみられます。この病気は進行型でありながら、早期の診断と適切な運動によって進行を緩やかにすることが可能であると認識されています。しかし、実際には病院でのリハビリが必要となるのは、症状が進行してからの場合がほとんど。そこで益森氏は、自らの経験をもとに、開業を決意しました。
ピラティスがもたらす可能性
益森氏がピラティスに魅了された背景には、彼女自身の怪我とリハビリの経験があります。プロダンサーを目指していた彼女は、ピラティスに出会うことで体の使い方を学び、リハビリ効果を実感しました。この経験から、彼女はパーキンソン病患者にもピラティスが効果的であると信じています。この運動法は、体の使い方を根本から改善し、症状の緩和を可能にするからです。
スタジオnemoPilatesの特徴
nemoPilatesの特長は、そのオーダーメイドのコンセプトです。「100人いれば100通りの症状がある」とされるパーキンソン病において、画一的なプログラムではなく、一人一人の状態に合わせたエクササイズを提供しています。これにより、利用者は本当に必要なアプローチを受けることができ、症状の軽減や進行予防に繋がっています。
また、nemoPilatesでは、利用者一人一人の人生や想いにも寄り添い、「病気」ではなく「その人」を見つめることを大切にしています。ここは、運動を通じて希望を育む“居場所”であり、パーキンソン病の患者が安心して通える場所となっています。
益森寛美のプロフィール
益森寛美氏は、理学療法士であり、ピラティスインストラクターでもあります。LSVT-BIG®認定療法士として、15年の運動指導歴を持ち、神経内科病院やパーキンソン病専門の自費リハビリ施設での勤務経験があります。更に、彼女のYouTubeチャンネル「パーキンソン病のためのピラティス」は、1,500人を超える登録者を持ち、全国のパーキンソン病患者から支持を集めています。
未来への期待
nemoPilatesは、今後もパーキンソン病患者が希望を持てるような環境を提供し続けることを目指しています。健康的な体作りを通じて、利用者と共に成長し、笑顔と希望に満ちた日常を提供していきたいと考えています。新しいアプローチとして注目されるnemoPilatesは、今後の活動にも期待が高まります。