株式会社フェズ、リテールデータプラットフォームに新機能を追加
株式会社フェズは、2024年8月より、国内最大級のリテールデータプラットフォーム「Urumo」に対して、生成AIを活用した新しいBI機能「Urumo BI」をβ版として導入することを発表しました。この新機能により、専門知識やスキルを必要とせずに購買データの分析が可能になり、リテール企業やメーカーのマーケティング戦略の向上と業務効率化が期待されます。
「Urumo BI」導入の背景
昨今、原材料価格の高騰や消費者行動の変化、さらに多様化する顧客ニーズが小売企業やメーカーにおいてデータに基づいた戦略の必要性を高めています。しかしデータの分析軍が高い専門性を要するため、多くの企業はその利用に苦労しています。そこで株式会社フェズでは、大手小売企業とのパートナーシップを結び、ID-POSデータを活用した国内最大級のプラットフォーム「Urumo」の開発に注力してきました。
「Urumo BI」の特長と機能
- - おすすめダッシュボード: ユーザーの利用傾向を分析し、最適な分析機能を提案します。これにより、初心者でも容易にデータ分析に取り組むことができます。
- - AIチャット: 自然言語での指示に応じてデータ分析を行う機能です。例えば、特定のブランドについての購買データの比較が簡単に行えます。
- - AI分析: 分析結果を基に仮説や次のアクションを示唆するため、ユーザーは手軽に行動に移せるようになります。
このように「Urumo BI」は、データ分析の全工程を支援し、複雑な作業を簡易化します。これにより、マーケティングや販売促進の実務を担当する方々がデータを有効に活用しやすくなるでしょう。
具体的な利用シーン
小売企業の場合:
- - カテゴリー売上を伸ばす施策を検討する際の現状把握。
- - 複数ブランド商品における仕入検討。
メーカーの場合:
- - 商品やブランド戦略の策定際に顧客の購買行動分析。
- - 競合ブランドとの比較や自社商品の強化ポイントの特定。
株式会社フェズのビジョン
フェズは、リテール業界の変革に貢献することを目的に、「情報と商品と売場を科学し、リテール産業の新たな常識をつくる。」をミッションに掲げています。今後も「Urumo」を基盤としたソリューションの開発に取り組み、業界の課題解決に向けて努力していく方針です。フェズの新たなBI機能は、リテール業務のデジタルトランスフォーメーションを加速させることが期待されています。
株式会社フェズは2015年に設立され、現在東京都千代田区に本社を置き、リテールデータプラットフォームやリテールメディア事業を展開しています。