2023年度の事業系食品ロス削減に向けた新たな取り組み
農林水産省が公開した2023年度の事業系食品ロスに関する推計では、食品ロス量が464万トンに達しました。前年度よりも8万トン減少し、その中で事業系食品ロスは231万トンと、こちらも前年から5万トンの削減を記録しました。これは2000年度と比較すると、58%の減少を意味しています。
2025年に向けた新目標
新たに設定された目標として、農林水産省は2030年度までに事業系食品ロスを2000年比で60%削減するという方針を示しています。この動きは、「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律」、通称食品リサイクル法に基づくものです。これにより、食品業界全体での取り組みと効率的な運営を目指しています。
食品ロス削減に向けた具体的な施策
農林水産省は、食品ロスの削減に向けた様々な具体策を導入しています。特に、需要予測の精緻化やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が重視されています。また、納品期限の柔軟化や賞味期限の延長、さらにフードバンクや子供食堂への食品寄付といった取り組みも重要な要素です。これにより、消費者の理解を得ながら、食の無駄を減少させることが期待されます。
食品ロスの定義と国際的な位置付け
「食品ロス」とは、食べられるにも関わらず廃棄される食品を指します。この問題は国際的にも注目されており、2015年には国連で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」において、世界全体の食品廃棄を半減させることが2030年までの目標に掲げられています。日本国内でもこの目標に向けた努力が求められています。
取り組みの重要性
2023年度の食品ロス量の推計をもとに、更なる削減に向けた強化策を講じる必要があるでしょう。農林水産省は、環境省や消費者庁と連携しながら、食品ロス削減の重要性を広めていくことが必要です。
参考情報
食品ロスに関する詳細情報は、以下のリンクから確認できます。
これらの取り組みを通じて、私たちの食生活をより持続可能なものに変えていくことが急務です。水や資源の大切さを再認識し、連携して行動していきましょう。