株式会社ダイヘンが新たな防災用蓄電池を発表
2025年に消防法が改正され、リチウムイオン蓄電池が非常用電源として使用可能となりました。この流れを受けて、株式会社ダイヘンが国内初となる消防認定を取得した「防災用蓄電池パッケージ」を市場に投入することになりました。この製品は、非常時だけでなく日常の再生可能エネルギーの活用にも役立つため、今後の展望が期待されています。
新製品の特長
1. 特定防火対象物向けの重要性
特定防火対象物には、消防法や建築基準法に基づき非常用電源の設置が義務付けられています。これは多くの人々が出入りする公共の場や、災害時に援助が必要な方々が利用する施設において人命や財産を守るために非常に重要です。現在、日本国内では約20万台の非常用電源が設置されており、その大半はまだ古いディーゼル発電機です。ダイヘンの新たな蓄電池がこの市場に新たな選択肢を提供します。
2. 安定性と安全性
この蓄電池は、平常時に利用できるため、非常時の不始動や異常停止といったトラブルを未然に防ぎます。さらに、非常に低音で運転し、振動や排気ガスを発生させないため、環境にやさしい製品です。
3. 実際のコストメリット
ダイヘンの防災用蓄電池は、運用後20年間でディーゼル発電機と比較してトータルコストが10%も削減できるとされています。これは次の点によります。
- - 電気料金削減: 蓄電池を使用することで、電力のピークカットが可能になります。
- - メンテナンス費用の削減: ディーゼル発電機に必要な負荷試験や消耗品の交換が不要となり、メンテナンスコストが大幅に減少します。
- - その他の費用: 騒音や振動、排気ガスに対する対策が不要となる場合も多く、さらにコスト削減が期待できます。
新製品の販売スケジュール
ダイヘンの「防災用蓄電池パッケージ」は2025年12月15日から受注が開始されます。本製品に関心のある方は、ダイヘンのEM إدارة事業部までお問い合わせください。
まとめ
ダイヘンによるこの新しき蓄電池パッケージは、非常時だけでなく平常時からの利用を考慮した設計が施されています。消防認定を得たことで、その安全性や実用性に対する期待も高まっています。これが国内の防災インフラにどのように寄与するか、今後が楽しみです。