富良野塾再生プロジェクト
2023-08-24 18:00:01

倉本聰氏の富良野塾を再生するプロジェクト、スタート!

富良野塾の再生を目指すプロジェクトが始動



富良野塾は、脚本家の倉本聰氏が創設した特別な場所であり、今や多くの人に愛されています。1987年に設立されたこの塾は、演劇や脚本に情熱を持つ若者たちを育てるために、北海道の自然に囲まれた緑豊かな環境を提供しました。ここで生活を共にしながら農作業を行い、その後、創造力を高めるための講義を受けるという厳しい研修の場でありました。

そんな富良野塾の再生プロジェクトが、名古屋市にあるログハウスメーカー「夢木香」代表の中川信治氏の主導により、ついにスタートを切りました。中川氏は、音楽業界から倉本聰氏の『北の国から』に感銘を受けたことで、ログハウスの製作に足を踏み入れたという、自身の人生と富良野塾の繋がりを示しています。

富良野塾の歴史



倉本聰氏が設立した富良野塾は、全25期にわたり375名の卒業生を輩出しました。彼らは映像、舞台、脚本家など、さまざまなクリエイティブな分野で活躍しています。2010年に塾は閉校となりましたが、その精神は、彼らの成長と共に今も息づいています。

当初、塾生たちは自ら材料を集めてログハウスを建設しましたが、長い年月の経過とともにその建物は崩壊の危機を迎えています。特に、塾生たちの愛を込めて作られたログハウスは、その思い出深い場所だけに、誰もが惜しみなく守りたい風景です。

プロジェクトの背景



再生のきっかけは、ある訪問にありました。中川氏は、富良野塾の跡地を訪れた際、劣悪な状態にあるログハウスの姿を目の当たりにし、何とかこの場所を甦らせなければならないと感じました。倉本聰氏の思いを受け継ぎ、過去の塾生たちが築いた価値ある資源を未来へと伝える使命感が湧き上がったのです。

彼は、夢木香を代表する数社のログハウスメーカーと協力し、「富良野塾ログハウス再生プロジェクト委員会」を設立しました。プロジェクトの目的は、単にログハウスを修復することにとどまらず、人々が集い、交流し、創造力を育むための場を再生することです。

修復の第一歩



昨年の夏には、レストラン棟であるデッキの修繕工事が完了しました。多くの卒塾生が集い、思い出を語り合ったであろう場所での新しいスタートです。今後は屋根の解体、補修、葺き替えと続く工事が行われる予定であり、さらなる修復を目指します。これらの工事にかかる資金は、クラウドファンディングで集めることとなっています。

未来へのメッセージ



本プロジェクトは、単に過去を再生するだけではありません。現代に生きる私たちが、本当に大切なものを見失わないために、富良野塾の精神を次世代に受け継ぐ機会となります。毎年秋には「富良野塾ログスクール」を開催することで、ログハウスを愛する仲間と力を合わせ、自分たちの手で贈り物を作る喜びを共有する場を提供する予定です。

倉本聰氏の言葉の中には、現代社会に生きる私たちが失いがちな価値観が凝縮されています。この富良野塾カラーのログハウスが、心の糧となることを願ってやみません。音楽と共に多くの人々を惹きつけてやまなかった高度なメッセージ性を持つ空間を再生することで、皆が共感し合える場所を提供するのが私たちの目標です。どうか、皆様もこのプロジェクトにご支援を賜れば幸甚です。

会社情報

会社名
夢木香株式会社
住所
愛知県名古屋市天白区鴻の巣1-1604
電話番号
052-807-4890

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