インクルーシブなヨガ授業がもたらす子どもたちの新たな視点
2025年12月、神奈川県の小学校で開催されたインクルーシブヨガ体験では、64名の小学3年生とその保護者6名が参加しました。この体験は、性別や背景に関係なく、誰もが同じ場で楽しむことを目的とした画期的な試みです。一般社団法人エニワンプロジェクトが主催し、代表理事の狐崎友希さんが講師を務め、偏見を取り除くことをテーマにした授業が展開されました。
背景と目的
「病気のある人もない人も、当たり前に生きられる世の中に」というスローガンのもと、エニワンプロジェクトは、運動が苦手な子どもや身体的な制約を持っている子どもたちに向けたスポーツ体験を提供しています。このヨガ授業が目指したのは、競い合うのではなく、自分自身と向き合う機会を創り出すことでした。
ヨガ授業の様子
当日、子どもたちは、「ヨガってちょっと難しそう」という印象を持っていましたが、講師の狐崎さんが自身の難病体験を語りかける中で、彼らの心に響いていきました。狐崎さんは、杖を使って歩くようになった自身の経験や、ヨガを通じた心の平穏について話しました。子どもたちは、その過程で「自分は特別だ」というメッセージに心を動かされました。
ヨガ体験
授業では、様々な姿勢を通じて心身をリラックスさせることを目的としました。動物の名前を使ったポーズクイズや、自然に体を動かす工夫が施され、運動が得意でない子も楽しみながら楽しむことができました。感想としては「できなくても楽しい」「みんなで一緒にできて嬉しかった」といった声が多く聞かれました。
グループ対話
授業後、少人数のグループで交流する時間も設けられ、感じたことや質問を共有しました。この時間が、子どもたちの互いの違いを認識するきっかけになり、価値観を広げる助けになったのです。
教員の声
参加した小学校の3年学年主任の先生は、ヨガを体験することで子どもたちの心に強い印象を残せたと感じたと話します。この授業を通じて、お互いを知り合うことができたと感じています。また、質問タイムでは、他者の意見に興味を示す姿が多くみられ、アクティブに学ぶ姿勢を育んだことも印象的でした。
今後の展望
エニワンプロジェクトは、今後もこのようなインクルーシブな教育サービスを全国の学校に広げていくことを考えています。子どもたちが「自分らしい生き方」を見つけるきっかけとなるように、様々なイベントが企画されています。
このヨガ授業を通じて、競争ではなく共体験を大切にすることの重要性が再認識されました。子どもたちは、自分の身体的な特性に自信を持ち、支え合いながら成長することができる未来へ向けた一歩を踏み出したのです。
今後も、このような取り組みを通じて、すべての子どもたちにインクルーシブなスポーツ体験を届け、「できる・できない」を超えた真の豊かさを感じてもらいたいと思います。