食品ロス削減の成果
2025-02-10 13:27:22

食品ロス削減と子ども食堂への寄贈実証実験が成果を上げる

食品ロス削減と社会福祉の向上



一般社団法人サスティナブルフードチェーン協議会(SFA)と株式会社ライフコーポレーション、さらにネッスー株式会社との連携による食品寄贈モデルの実証実験が終了しました。本プロジェクトは、食品ロスの削減と子ども食堂やひとり親世帯への支援を同時に目指すもので、約64%の寄贈実現率を達成。

プロジェクトの背景と目的



SFAは設立以来、食品産業全体を通じての食品ロス削減や、子どもたちの食に関する福祉の向上に取り組んでいます。本事業は、環境省が推進する「食品の消費行動に伴う食品ロス削減対策導入モデル事業」として位置づけられています。具体的には、小売業者が賞味期限の近い農産品を、地域の食堂や支援団体に寄贈する仕組みを構築しました。これにより、まだおいしく食べられる食品を廃棄することなく、支援が必要な子どもたちに届けることが可能になります。

実証実験の実施内容



実証実験は、ライフ扇大橋駅前店において行われ、近隣の4団体と10世帯が参加しました。実験期間中の約55日間で、寄贈された農産物は合計約159kg、日配食品は約100kg、総量259kg(1268点)に達しました。この成果は、参加した店舗と支援団体が協力することにより実現しました。

参加者からの評価



参加者からは、寄贈された食品がもたらした効果として「食費の削減」や「献立の幅が広がった」といった意見が多数寄せられました。「自宅の野菜室に多くの野菜が常備され、料理に使う野菜の量を増やしたことで、心にゆとりができた」との声もありました。このように、食品寄贈は直接的に家庭の生活を豊かにする役割も果たしています。

今後の展望



実証実験で得たノウハウを活用し、ライフコーポレーションやネッスーと共に、寄贈対象品目をさらに拡大することや、他のスーパーへの展開を図っていく計画です。また、持続可能な寄贈システムの確立も目指しています。地域の課題を見つめ直しつつ、食品ロスや子どもたちの貧困層の支援に向けた取り組みを広げていく姿勢を示しています。

SFAと提携団体について



一般社団法人サスティナブルフードチェーン協議会は、食品ロス削減やサスティナブルな食料システムの実現に向け、様々な団体や企業と手を取り合いながら活動を続けています。ライフコーポレーションはスーパーマーケット業界で広く知られ、地域に密着したサービスを提供しており、ネッスーは子どもの機会格差の解消に取り組むスタートアップ企業です。これらの連携は、地域社会の未来を切り開くための重要な一歩となっています。


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会社情報

会社名
一般社団法人サステイナブルフードチェーン協議会
住所
東京都千代田区神田神保町3-8専修大学商学部渡辺達朗研究室
電話番号

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