近畿大学が運搬用ドローン実証実験を実施し、学生体験会も開催予定

近畿大学で運搬用ドローンの実証実験が行われる

近畿大学の東大阪キャンパスで、運搬用ドローンを活用した自動輸送の実証実験が2025年10月21日（火）に実施されます。この実験は、株式会社近大アシストをはじめとする企業と協力して、医療資材を無人で運ぶ物流システムの実現を目指すものです。

具体的には、近畿大学おおさかメディカルキャンパスにおいて、ガーゼや輸血セットなどの医療資材をキャンパス外の倉庫から近畿大学病院まで運搬します。これは、医療現場における迅速な資材の配達を可能にするための第一歩と位置付けられています。

実証実験の目的と内容

今回の実証実験では、運搬用ドローンが指定された自動運行ルートを設定し、そのルートに沿って荷物の運搬や荷下ろしを行うテストが行われます。事前に撮影した写真を基に生成された3D空間で、自動運行のルートが設計されます。この実験を通じて、ドローンによる輸送の安全性や実現可能性が検証される予定です。

成功すれば、次のステップとして人が多く集まる地域以外での長距離飛行の実証実験が計画されており、最終的には倉庫から病院まで約8キロメートルの自動輸送システムの導入を目指します。

災害時における社会的な意義

今後、このドローン物流システムは災害時においても医療資材を迅速に必要な地域に届ける役割を果たすことが期待されており、社会的にも重要な意義を持つ取り組みとして進展する見込みです。

学生向けドローン操作体験会の開催

同日には、近畿大学の学生を対象にした係留装置付きの小型ドローンの操作体験会も開催されます。この体験会では、株式会社ミヤマエが開発したドローン係留装置「ミヤ・リードロン」を使用し、学生がドローンを直に操作する機会を提供します。この体験を通じて、学生たちにはドローン技術に対する理解と関心を深め、将来的なビジネスや研究に繋げることが期待されます。