サスティナブルな宝石を用いた出雲型勾玉の誕生
近年、ジュエリー市場において、ラボグロウンダイヤモンドの人気が高まっています。従来の「合成」という枠を超え、多様な価値観が生まれる中、サスティナブルな素材への関心が強まっています。この流れを受け、クレサンベールを含む人工石の需要が増していると言えます。この度、史上初となるサスティナブルな宝石を用いた出雲型勾玉が発表されました。
ラボグロウンと勾玉の新たな融合
新たにリリースされる5種類の出雲型勾玉は、いずれも人工石。天然とは異なる環境で育成されたこれらの宝石は、模造品とは異なり、理想的な条件を追求しながら、丹念に結晶が成長する過程を経ています。これにより、現代における新しい宝石の価値を見いだすことが可能になりました。
出雲型勾玉は、日本最古の歴史書にも名前が登場する重要なアイテム。その形状は人々の想いを象徴すると同時に、神話の時代から「誰か」の意志を紡いできました。特に、ゆるやかな曲線を持つ出雲型勾玉は、優美さを漂わせています。
優美な形を支える伝統と技術
この出雲型勾玉は、京セラが持つ世界に誇る技術力と、株式会社めのやが長年守ってきた伝統を融合させて生まれました。出雲型勾玉が持つ美しさを再現しつつ、サスティナブルな素材を使用することで、より現代的な価値を持つプロダクトとなっています。
予約販売は2024年11月22日から始まり、受注生産のため完全限定。お渡しは2025年の春を予定しています。販売先は、日本全国の「めのや」直営店やECサイトです。詳細は、特設サイトでご確認ください。
出雲型勾玉の歴史
出雲型勾玉の背景には、島根県松江市の玉造温泉が関わっており、ここで良質な青めのうが産出されてきました。また、古墳時代以降、この地は勾玉を中心とした玉類の製作地として日本の中心地となりました。数々の遺跡からの出土品や文献にその名が見られ、この地の歴史は長いものとなっています。
過去の伝統を受け継ぎながら、未来へと続く出雲型勾玉。新たなサスティナブルな宝石の形として、これからも多くの人々に愛される製品として進化していくことでしょう。
会社概要
株式会社めのやは、1901年に設立され、島根県松江市に本社を構えています。現在、国内に38店舗を展開し、ネット販売も行っています。代表取締役社長は第五代玉人の新宮福志郎氏。伝統的なジュエリーから新しい価値を持つサスティナブルな製品まで、多岐にわたるラインナップを提供しています。