秩父郡横瀬町の狩猟支援事業が始動
埼玉県秩父郡横瀬町で、地域に根ざした新しい狩猟ビジネス、「カリラボ」が発足しました。このスタートアップ企業は、込められた思いと共に、クラウドファンディングサイト「Makuake」を通じて新規会員を募集します。
狩猟支援サービスの特徴
ワナシェア(罠シェアリング事業)
「ワナシェア」は、少額の出資を募り共同で罠を購入し、獣害に悩む地域に設置するサービスです。オンラインでは罠の動作状況をトレイルカメラやセンサーを通じて把握でき、さらにSNSを活用した情報共有まで行うことができます。実際の罠の設置や回収体験、ジビエをテーマにしたイベントも開催され、地域住民や農家にとっても少ない負担で鳥獣害を防止することが可能です。
対象は、狩猟やジビエに興味がある方々、地域の課題解決に興味を持つ方、さらにはフィールドワークを希望する学生など、多岐に渡ります。
カリナビ(狩り支援サービス)
「カリナビ」は、日本初の巻き狩りに特化した支援サービスです。初心者や地域外の方でも、ベテラン猟師と共に狩猟を体験できる機会を提供します。カリラボは、無線付きGPSナビシステムや地図情報も提供し、猟犬や仲間の配置状況を可視化します。これにより、狩猟のノウハウが学びやすく、より安全に楽しく狩猟を行うことができる環境を整えることを目指しています。
横瀬町との連携
この事業は、横瀬町の官民連携プラットフォーム「よこらぼ」に採択されている公式プロジェクトです。「よこらぼ」は、地域の企業や団体、個人が町に提案した事業案に対して、町の遊休資産の貸与や地域住民との連携を推進する支援を行う取り組みです。人口約8500人のこの小さな町がこのような先進的な事業に取り組むことは、新たな可能性を示しています。
クラウドファンディングでの新規会員募集
2019年10月23日から、クラウドファンディングサイト「Makuake」で新規会員の募集が開始されます。通常のサービス提供に加え、ジビエや横瀬和紅茶をテーマにした特別プランも用意され、参加者は新たな体験や地域の魅力を発見できる機会も期待できます。
事業の成り立ち
本事業の背景には、鳥獣害の深刻化と農家の高齢化があります。狩猟免許を持っていても、実際に猟を行うことができずにいる免許保持者が多数いるという現実がある中で、カリラボは地域の課題解決に向けた取り組みとして、資金と担い手を集めることで対策を進めることを目指しています。
今後の展望
カリラボの初年度の活動は横瀬町を中心に行われますが、2021年度からは他地域へのサービス展開も視野に入れています。日本全国の鳥獣害対策に寄与することを目指し、今後の成長が期待されます。
会社概要
カリラボは「日本の狩猟を作り、繋げる」をテーマに設立されました。狩猟に関心のある人々や地域の人々を結びつけ、誰もが狩猟を続けられるような支援を行うことを中心に活動していきます。
- - 設立年月日: 2019年10月1日
- - 本社所在地: 埼玉県秩父郡横瀬町芦ケ久保1313-2
- - 資本金: 100万円
- - 代表者: 吉田隼介
- - Makuakeプロジェクトページ: こちら
今後更なる成長が期待される「カリラボ」。地域に新たな風をもたらすこのプロジェクトに、ぜひ注目してみてください。