1982インパクトファンドが目指す持続可能なソーシャルビジネス
1982年に生まれた経済人たちが集まり、他に類を見ないソーシャルビジネスの創出を目指す「1982インパクトファンド」を設立しました。このファンドは、純粋な経済的利益を追求するのではなく、社会課題の解決に重きを置いています。その理念には、投資家が経済的リターンを求めないという新たな枠組みが含まれています。
背景
現在、世界中でインパクト投資が広がりを見せており、経済的な利益と同時に社会的なリターンの両方を目指す投資ファンドが増加しています。しかし、多くのファンドは依然として経済的利益を最優先しています。その結果、資金は利益が見込まれる分野に集中し、一方で本当に必要なソーシャルビジネスには資金が届かないという課題が存在します。さらに、日本においては、フィランソロピー活動が他国に比べてあまり活発でないという問題もあります。
そこで、私たちは「投資家にリターンが戻らなくても構わない」という明確な姿勢を持ち、社会的リターンの確保を最優先に、1982インパクトファンドを立ち上げることにしました。これにより、さまざまなソーシャルビジネスが持続可能に運営され、社会的課題の解決へとつながることを期待しています。
具体的な取り組み
このファンドの大きな特徴は、出資者自体が1982年に生まれたビジネスの成功者たちであることです。彼らは自身の経験や人脈を駆使し、資金および経営ノウハウを提供することで、ソーシャルビジネスの成長をサポートします。ファンドは以下の2つの事業を通じて、持続可能なソーシャルビジネスを生み出そうとしています。
1.
ソーシャルビジネスへの投資・サポート事業
ファンドは広くソーシャルビジネスの公募を行い、選ばれた事業に対して資金を提供します。さらに、事業の運営や経営ノウハウの支援も行い、持続可能な成長を助けます。
2.
独自のソーシャルビジネスの立ち上げ
代表理事が特に専門性を持つ分野(例えば障碍者雇用や予防医療など)において、新たなソーシャルビジネスを創出します。ここでは、1~2億円の規模で案件ごとに投資を行い、事業運営を進めます。
このように、作り出したソーシャルビジネスは内部で持続的に資金が回り、社会的リターンが最大化されるように設計されています。
ソーシャルビジネス公募について
ファンドは現在、ソーシャルビジネスの公募を行っており、以下の条件を満たした事業者が対象となります。
- - 社会問題の解決を目指して活動していること
- - 継続的な事業活動によって課題解決の可能性があること
また、公募対象となる事業は以下の条件を満たす必要があります。
- - 福祉的なアプローチでは解消が難しい社会的課題の解決に寄与すること
- - すでに実績があり、事業を通じて社会的・環境的な変化が生まれていること
- - 継続的な運営を通じて根本的な解決を志向していること
まとめ
1982インパクトファンドは、経済的リターンを追求することなく、真に社会的な価値を生み出すソーシャルビジネスを支援するための前例のない取り組みです。このファンドを通じて、若い世代の起業家たちが持続可能な社会を実現するための力となり、新しいビジネスの形を創造することが期待されます。
社会課題の解決に貢献したい企業や社会起業家は、このファンドの公募にぜひ参加することをお勧めします。