新たな幸福感を育む「omoroi-being」プロジェクト
株式会社大広と博報堂は共同で、関西独特の価値観に基づいた新たなプロジェクト「omoroi-being」を立ち上げた。このプロジェクトは、現代人が求める新しい「豊かさ」や「幸せ」を再定義し、関西の特性を生かした活動を展開するものである。
1. プロジェクトの背景
現代社会は、人生100年時代と言われるように、個々の幸せや豊かさの形が大きく変わりつつある。特に、「効率性」や「スピード」を重視する風潮の中で、これらに限界を感じる人々が増えてきている。そこで、関西が育んできた「omoroi(オモロイ)」という価値観が注目されている。この「omoroi」は、単なる面白さを超え、人生そのものを再構築する重要な要素となる可能性を秘めている。
この価値観を「omoroi-being」と命名し、一連の活動へと発展させることになった。「omoroi-being」とは、効率だけでなく、日常生活に潜む矛盾を楽しみ、無駄の中から価値を見出す姿勢を指します。この新たな生き方を通じて、社会とのつながりや幸福感を拡張していくことを目指す。
2. 主な活動内容
このプロジェクトでは、以下のような活動が予定されている。
2.1 専用サイトの立ち上げ
「omoroi-being」に関連する情報を発信するための専用ウェブサイトが開設されました。ウェブサイトでは、関西の文化や価値観に根ざした「omoroi-being」の事例を紹介し、国内外に向けてその魅力を発信するプラットフォームとして機能します。これによって、多くの人々が「omoroi」のエッセンスを体感できることを目指しています。
2.2 産官学の連携プログラム
次に、人材育成や組織改革を中心とした産官学の連携プログラムが推進されます。関西における「omoroi-being」の価値観を次の世代に伝えるために、さまざまなステークホルダーと協力して取り組むことが計画されている。
2.3 事業共創への展開
さらに、関西発の「omoroi-being」を利用して、地域や企業との新たな価値創出に向けた事業共創も進める方針だ。これにより、「Well-being」の先にある新たな幸福観を世界に向けて提案していくことを目指す。
3. 調査結果に基づく活動
この「omoroi-being」プロジェクトは、2022年11月に発表された「これからの幸福感」プロジェクトに関連するものであり、関東と関西を対象とした幸福感調査の結果を踏まえている。この調査は、関西の文化が人々の心や体の健全さを保ち、閉塞感を打破する可能性を示唆している。
4. プロジェクトの意義
大広と博報堂は、「omoroi-being」を通じて関西の価値観や美意識をグローバルに発信し、新たな豊かさを共創していく考えだ。これにより、関西エリアの活性化にも貢献することを目指している。
この「omoroi-being」プロジェクトは、関西独自の文化や価値観を基にした新たな幸福感の探求の旅です。今後の展開に期待が高まります。