ニッケル水素電池の進化と大容量化がもたらす新たな可能性

ニッケル水素電池の進化とその新たな利用可能性

私たちの生活の中で、効率的で安全なエネルギー供給が求められています。特に、大型蓄電池においてはそのニーズが高まる一方で、ニッケル水素電池の役割がますます重要になっています。1991年から事業を展開している当社は、31年間にわたり様々なニーズに応える製品を製造・販売してきました。その中でも、環境への配慮や安全性、リサイクル性に優れたニッケル水素電池は、今や業界のスタンダードとなっています。

高性能なニッケル水素電池の特長

ニッケル水素電池は、その特性として「幅広い温度範囲で使用可能」であり、異なる環境下でも信頼性の高い性能を発揮します。また、充電して繰り返し利用できることから、環境にも優しくリサイクル性の高い点が特徴です。加えて、安全性にも優れており、電解液が水溶性であるため、他の電池技術に比べてリスクが少ないと言えるでしょう。

昨今では、長時間にわたり大きな電力を必要とする機器において、ニッケル水素電池の採用が進んでいます。データセンターのバックアップ電源やロボット、生産設備、さらにはコンテナに至るまで、幅広い用途で求められるようになっています。

大型化に伴う新たな課題

しかし、蓄電池の大容量化が進む中で、構成する電池の大型化も課題として浮上しています。特に、正極や負極の品質を確保することが求められており、高い性能を維持しつつも、大型サイズに対応した製品開発が必要です。当社は、そのニーズに応えるべく、既存の材料と極板製法を見直し、品質を高めた新たな製品を開発しました。

2020年9月からは、高出力の大型円筒形ニッケル水素電池用の極板サンプル提供を開始し、2022年8月からは量産出荷を行うようになりました。これにより、さらなる顧客の期待に応えられる体制が整いました。

生産と環境への配慮

当社のニッケル水素電池は群馬県高崎市の高崎工場で生産されており、RoHS指令や電池指令といった環境法令を遵守しています。これにより、持続可能なエネルギー供給を実現するとともに、環境に配慮した製品を提供しています。

今後の展望

今後も当社は、Smart Energy Partnerとしての立場を堅持し、先進技術を結集して安心して効率的に利用できる電気エネルギーの提案を続けていく所存です。ニッケル水素電池の技術革新とともに、私たちの日常がどのように変わっていくのか、今後の展開が楽しみです。これからの時代、大容量のニッケル水素電池は、私たちの生活にさらなる利便性を提供することでしょう。