シニア世代のIT人材が直面する不安と働き続ける理由を探る

ミドル・シニアIT人材が抱える不安：意識調査から見えた現状

最近、ミドル・シニアIT人材の働き方に関する意識調査が行われました。この調査は、株式会社エイジレスが実施したもので、492名の利用者が対象とされています。その結果から、働き続ける上での不安や、各世代の働きたい理由が明らかになりました。

就業不安の実態

調査の結果、今後働く上で不安を感じている項目で最も多かったのが「将来の収入見通しの低下」で、42.3%がその不安を挙げています。次いで、39.4%が「体力や健康面」の不安を訴え、31.3%が「働く場所の時間制約」に悩んでいるという結果でした。特に、49歳以下の若い世代では「体力・健康面の不安」が45.5%と最も多く、65歳以上では「最新技術へのキャッチアップ」の不安が39.0%を占めました。これにより、世代間の価値観や意識の違いが浮き彫りになりました。

何歳まで働きたいか

「何歳まで働きたいと思いますか」という質問には、36.0%の人が「65〜69歳」と回答し、続いて25.6%が「70〜74歳」と答えました。この結果からも、シニア世代がなお働く意欲を持っていることが分かります。

年代別に見ると、30〜50代は金銭面を重視する傾向が強く、それに対し60代以上は「社会との関わり」を重視しています。特に、60代の52.7%は社会との関わりを持ち続けることが重要であると回答し、70代では66.7%が「新しい挑戦を続けたい」と答えました。これにより、それぞれの世代が持つ目標や期待が異なることが見て取れます。