駅利用者の健康意識向上に向けた実証実験
今年、沖電気工業株式会社(以下、OKI)は、東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)が主催する「WaaS共創コンソーシアム」を通じて、駅を利用する人々の健康意識と行動の変化に関する実証実験を行いました。この実証実験の中核には、OKIが提供する睡眠習慣改善サービス「Wellbit® Sleep」があり、これまで企業の従業員向けに提供していたこのサービスを一般消費者にも初めて提供しました。
実証実験の目的と方法
実証実験の主な目的は、駅近郊の店舗や健康測定、対面イベントなどを通じて、参加者の健康意識と睡眠習慣の改善を検証することです。参加者は、オンラインとオフラインを融合させたOMO手法を用いて「Wellbit Sleep」を利用し、その結果を分析しました。具体的には、駅構内での健康測定やスポーツジムでのリアルイベントを行い、利用者が受け取るパーソナライズされた行動アドバイスに基づいて生活を改善することを目指しました。
睡眠課題の改善結果
結果として、約80%の利用者が中途覚醒や寝つきの悪さといった睡眠課題の改善を実感しました。また、睡眠効率が85パーセント未満のグループでは約6.3%の改善が見られ、特にヨガや瞑想の実際のイベントに参加した利用者は、それ以外の一般利用者と比較して、睡眠課題の改善の傾向が高いことが確認されました。このことは、リアルイベントが睡眠改善において非常に効果的であることを示しています。
生活における健康の重要性
私たちの生活において、睡眠や健康は極めて重要な要素です。多くの人が睡眠に関する悩みを抱えているものの、実際に改善を図るのは難しい現実があります。日常的に利用する「駅」という場所は、気軽に健康状態を測る場として非常に有用です。この実証実験を通じて、健康意識を高め、生活習慣を見直す機会を提供することができました。
今後の展望
今回の実証実験は、OKIの取り組みの一環であり、私たちは多くの人々が健康的な睡眠を得るためのサポートを続けていきます。特に、高齢者のフレイル予防やメンタルヘルスの改善についても注力し、様々なオンラインサービスや店舗型サービスとの連携を強化していく方針です。これにより、より多くの人々が健康的で充実した日々を送る手助けをしていきます。
まとめ
「Wellbit Sleep」というサービスを活用したこの実証実験は、健康経営を目指す企業だけでなく、一般消費者の睡眠習慣改善にも寄与することが確認されました。今後もOKIは、日本社会が元気に活動できるよう、健康支援へとつながる取り組みを強化していきます。