JR西日本のアウトバウンド型オープンイノベーション
西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)は、2025年に向けた中期経営計画の一環として、「アウトバウンド型のオープンイノベーション」を積極的に展開しています。この取り組みは企業間の連携を深め、JR西日本が砕く垣根を越えて、世の中の課題解決につなげることを目指しています。従来の鉄道業務にとどまらず、製造業のデジタルトランスフォーメーション(DX)に対しても力を入れているのです。
データソリューションの力
JR西日本は、自社が保有するデータアナリティクス技術やノウハウを活用し、製造業の課題解決に寄与する事例が増えてきました。社員が様々な企業に出向き、現場の声を聞くことで、より具体的で実効性のあるソリューションを提案しています。特に注目されているのが、東洋紡株式会社との協力による製造ラインでの異常検知技術です。
CBM技術の応用
JR西日本が開発した「Condition Based Maintenance(CBM)」技術をもとに、東洋紡株式会社様の製造ラインにおいて、異常検知とその原因予測のためのAIを共同で開発しました。この技術を活用することで、トラブルを未然に防ぎ、生産性の向上につながるとなります。
スマート工場EXPOへの出展
特に注目されるのは、2025年1月22日から24日まで東京ビッグサイトで開催される「第9回スマート工場EXPO」への出展です。このイベントでは、JR西日本のCBM技術や画像認識技術を駆使した製造業向けのソリューションをひときわ大々的に紹介する予定です。
- - 開催期間 : 2025年1月22日(水)~24日(金)10:00~17:00
- - 出展場所 : 32-26ブース
- - 会場 : 東京ビッグサイト(東京都江東区有明3丁目11-1)
- - 主催 : RX Japan株式会社
提供するソリューション
展示予定のソリューションには、鉄道事業で磨き上げた画像認識技術を活用したAIカメラ「mitococa」シリーズがあります。このカメラは、監視カメラや検品など多様な用途に対応可能で、製造現場での品質管理やトラブル発見に貢献します。
今後の展望
JR西日本のコア技術を活かした取り組みにより、多くの企業が直面している製造業の課題に対して解決策を提供し、さらに企業との連携を強化することが期待されます。このような活動は、製造業だけでなく、多様なビジネスモデルに応用可能と言えます。今後もJR西日本のオープンイノベーション活動から目が離せません。