AXELIOS 1の登場
2026-07-01 17:46:17

ロシュの新技術AXELIOS 1がゲノム医療に革新をもたらす

ロシュの新たな一歩、AXELIOS 1の誕生



ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社が2026年7月1日に、次世代シークエンシング(NGS)ソリューション「AXELIOS 1」を研究用に発売することを発表しました。この新製品は、独自の「Sequencing by expansion(SBX)」技術を活用し、最先端の遺伝子研究を支援することを目指しています。

NGSの課題とAXELIOS 1の解決策


遺伝子配列を網羅的に解析するNGSはすでに多くの領域で重要な役割を果たしていますが、従来の技術は幾つかの課題を抱えていました。具体的には、結果が得られるまでの時間がかかること(TAT)や、操作のための高い維持費用、さらにはサンプルを一定量集めてからしか稼働できない「バッチ処理」の必要性が大きな障壁となっていました。

ロシュは、こうした課題を克服する新しいソリューションが求められていると考えており、AXELIOS 1がそれに応える存在だとしています。AXELIOS 1は、全ゲノム解析から特定の遺伝子を対象にしたパネルアッセイまで、幅広く対応できる柔軟性を持ち、次世代のゲノム医療を支える基盤を築く重要な一歩となるでしょう。

SBXテクノロジー — AXELIOS 1の中核


AXELIOS 1の魅力的な特長は、独自に開発された「SBXテクノロジー」にあります。この技術では、サンプルのDNA配列を元の長さの50倍以上に拡大するエクスパンドマーという分子に変換します。この分子は、約800万の微細な孔を持つ超小型センサーを通過し、その際に発生する電気信号で遺伝子配列が読み取られます。この革新的なアプローチは、従来の技術の限界を超え、より迅速かつ高精度のデータ取得を実現します。

AXELIOS 1の持つ多様なメリット


1. 高い柔軟性


AXELIOS 1は、短いDNA配列から最大約1.5kbの長い配列まで、様々な研究用途に応じて柔軟に対応できます。これにより、研究者は逆に長さに関する制約に縛られず、自由な発想で研究を進められるようになります。

2. ハイスループットと迅速性


このシステムでは、エクスパンドマーの合成とシークエンシングのプロセスが分かれているため、高い効率を発揮します。シークエンシングは15分から最大4時間で設定可能であり、最大4時間のシーケンスで16名分の全ゲノム解析に相当するデータを生成することが可能です。リアルタイムでのデータ生成により、研究者はすぐに解析結果にアクセスでき、研究を加速させることができます。

3. 拡張性と効率的なラボ運用


AXELIOS 1は、プロジェクトの規模やサンプルの緊急度に応じて、出力データや一度に処理するサンプル数を柔軟に調整可能です。これにより、必要なときに必要な分だけ研究を進めることができるため、無駄のない運用が可能となります。

4. 目標に応じた高い正確性


AXELIOS 1では、研究の目的に応じて2つのモードが選択できます。高精度を重視するモード(SBX-Duplex)では、平均塩基正確度がQ38以上(99.9%以上の精度)が達成されます。一方、データの量を重視するモード(SBX-Simplex)でもQ20を超える精度を確保しており、特にがんなどの複雑なゲノム研究に力を発揮します。

まとめ


AXELIOS 1は、ロシュが目指す最適化されたゲノム医療の実現に向けた重要な一歩です。革新的なSBXテクノロジーを活用したこの次世代シークエンサーは、ゲノム医療の新たな可能性を切り開き、多くの研究者にとって貴重なツールとなるでしょう。今後の展開に期待が高まります。

ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社


ロシュはスイスのバーゼルで創業し、世界中で広く医療に貢献し続けている企業です。医薬品と診断薬の両方を手がけ、患者さんや医療従事者の最適な選択を支援しています。日本では、体外診断用医薬品・医療機器、研究用試薬など多様な事業を展開しており、今後も革新的なソリューションを提供し続ける方針です。


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会社情報

会社名
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社
住所
東京都港区港南1-2-70品川シーズンテラス
電話番号
03-6634-1111

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