にしき食品、TOPPANと三井物産と連携しカレーのCO2排出量を可視化

にしき食品、TOPPAN及び三井物産との連携によるCO2削減への挑戦

宮城県岩沼市に本社を置く株式会社にしき食品は、TOPPAN株式会社及び三井物産株式会社と連携し、人気のレトルトカレーのカーボンフットプリント（CFP）算定の実証プロジェクトを推進しています。この取り組みは、食品業界における環境負荷を軽減するための重要な一歩として注目されています。

プロジェクトの背景と目的

持続可能な社会を実現するために、環境意識の高まりが求められている中、にしき食品は自社製品の環境影響を評価し、さらなる排出削減を目指しています。特に、レトルトカレーは多くの家庭で愛されている商品であり、その製造過程のCO2排出量を把握し削減することは、持続可能な商品を提供する意味でも重要です。

CO2排出量の可視化の手法

このプロジェクトでは、まず製造プロセスにセンサーを設置し、エネルギーデータをリアルタイムで収集します。このデータを基に、TOPPANが提供するパッケージCO2排出量算定クラウド「SmartLCA-CO2」を使用し、レトルトパウチのCO2排出量を算定します。こうした初期データは、三井物産が提供するCFP算定ツール「LCA Plus」にてさらに詳細な分析が行われます。

分析結果の活用と今後の方針

実証の結果は、材料や製造プロセス毎のCO2排出量を詳細に分析することを可能にし、にしき食品はこの情報を活用してサプライチェーン全体での排出量削減に取り組みます。目指すのはお客様に対して、体にも地球にも優しい価値ある商品を届けることです。

企業のサポート体制

TOPPANと三井物産は、にしき食品がこの目標を達成するための強力なサポーターです。業界をリードする技術力を生かし、他社との新たな連携やリソースの活用を通じて、持続可能な商品づくりをこれからも支援していく方針です。

おわりに

製造業における持続可能性の確保は、今や避けられない課題です。にしき食品が行うCO2排出量の可視化と削減の取り組みは、多くの企業へと波及効果をもたらし、製品選びにも新たな視点を提供しています。今後、このような取り組みがさらに広がり、消費者が環境配慮型の商品を選ぶことが当たり前になる未来を期待したいものです。