株式会社アートフリーク、展示会での接客の質を科学する新技術を公開

株式会社アートフリーク、展示会現場での接客を科学する新技術を発表

展示会やイベントでの接客の質を向上させるための新たな挑戦が始まりました。東京都中央区に本社を持つ株式会社アートフリークは、騒音環境でも特定の個人の音声を抽出し、接客の質を可視化する「音声解析技術」に関する特許を取得しました。この技術は、展示会やPOPUPストアなどでの顧客対応の改善に寄与することが期待されています。

特許取得の背景

従来、展示会やイベントでは、集客数やリード獲得数といった量的な指標が重視されていました。しかし、各担当者の接客スキルや経験による「接客の質」は数値化されておらず、ブラックボックスのままでした。多くのクライアントは「自社のサービスを的確に伝えたい」「高成果を上げる個人のトークを参考にしたい」といったニーズを持っています。

このような現場の課題を解決するために、アートフリークは人流計測による集客の量に加え、音声解析によって接客の質を定量化する機能を開発。これにより、商空間における接客の向上を図っています。

音声解析技術の概要と特長

アートフリークの特許技術は、アナウンスや周囲の雑音が入り混じる騒音環境でも機能します。具体的なプロセスは以下の通りです。

1. 高度な話者識別: AIが騒音中から特定の社員の声を分析し、抽出します。

2. 接客パターンの可視化: 成果を上げている接客者の会話構成をデータとして洗い出し、可視化します。

3. データに基づくフィードバック: 感覚的な指導を超え、具体的な会話パターンにもとづいた振り返りを促進。これにより、接客レベルの向上と再現性のある接客スタイルの構築が可能になります。

特許の詳細

- 特許番号: 第7777840号
- 発明の名称: 音声分析システム、音声分析プログラム、及び音声分析方法
- 出願番号: 特願2025-061488
- 出願日: 2025年4月2日
- 登録日: 2025年11月20日

この特許により、アートフリークは、従来の現場では得られなかった具体的なエビデンスを提供することが可能になりました。

教育と付加価値で接客の常識を変革

この技術の導入は単なる成果分析にとどまりません。積み重ねたデータは、効率的なオペレーションの構築や、効果的な人材教育に直結します。アートフリークの営業統括本部長である荒尾尚樹氏は、「人手不足の時代において、均一な質の接客を実現することは、出展者と来場者の双方に利益をもたらす」と述べています。デザインという感性とデータという科学を兼ね備えることで、展示会や商空間の価値を高めたいと考えています。

分析ツール「おもたす」とは

「おもたす」は、人流計測と音声解析、デジタルアンケートを組み合わせたマーケティング支援ツールです。具体的な機能は以下の通りです。

- 人流計測: ブース近辺の通行数、誘引数、滞在時間を可視化。
- 音声解析: 接客時のキーワードや会話の流れを解析。
- 一貫した支援: 分析に基づく改善提案を行い、次回出展へとつなげます。

もっと詳細な情報は、こちらから確認できます。

会社概要

株式会社アートフリークは、1990年に設立され、展示会や商空間のデザイン・施工を一手に引き受けています。東京都中央区に本社を構え、空間プロデュースに特化した業務を展開しています。
また、同社のビジョンには「想像を超える体験」を提供し、新たな行動を促すという意図があります。インターネットやAIが進化する中で、「クリエイティブであり続ける」ことを大切にし、常に新しい価値を創造し続けることを目指しています。

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