半導体製造に革命をもたらす紙素材クリーニングシート
東北物流株式会社(本社:山形県米沢市)は、産学官連携による新たな紙素材のクリーニングシートを開発し、国内大手半導体メーカーの製造ラインで正式に採用されました。この『紙素材TPSクリーニングシート』は半導体後工程における樹脂封止金型のクリーニング用途に使用されるもので、革新技術がいかに産業に貢献するのかを示しています。
1. 開発の背景
半導体は現代の電子機器に欠かせない要素であり、特にスマートフォンや自動車に多く使われています。これらの半導体を製造する際には、外部環境から保護するために樹脂を金型に流し込む封止工程が必要です。この工程では、金型表面に付着した樹脂や不純物を除去するクリーニング作業が不可欠ですが、従来は金属フレームやガラスエポキシ製基板が用いられていました。しかし、金属材料の価格高騰や効率化・環境負荷低減のニーズが高まる中で、新しい材料や手法の必要性が訴えられています。
2. 製品の特長
この新しいクリーニングシートは、紙素材ながら以下の特性を兼ね備えています。
- - 剛性: 安定した取り扱いが可能で、製造工程内での取り扱いに優れています。
- - 防塵性: 特許技術により発塵が抑制され、精密工程における影響を最小限にしています。
- - 耐熱性: 高温条件下でも使用可能です。
- - 吸着性: 自動化工程での搬送にも対応しています。
3. 導入による効果
実際の製造ラインでは、以下のような効果が確認されています。
- - コストが従来の約20〜30%低減。
- - クリーニング回数が約5回から約3回に削減。
- - 工程負荷の軽減と作業効率の向上。
- - 環境負荷の低減にも寄与しています。
4. 開発体制と今後の展開
本製品の開発は、東北物流株式会社、大学、自治体、支援機関などとの連携により進められました。また、製造では山形県内外の企業との協力体制を構築しています。今後は半導体後工程にとどまらず、他産業分野への展開も視野に入れています。
5. 記者発表会の実施
2026年3月12日には山形県工業技術センターで、本件に関する報道機関向け発表会が行われ、産学官連携による開発経緯や製品特長が紹介されました。次世代の半導体製造に向けての取り組みに、大きな期待が寄せられています。
お問い合わせ情報
東北物流株式会社は、食品や化粧箱、精密機器用輸送箱などの企画・販売を行っています。調和のとれたパッケージングを提案し、コスト削減を実現しています。
この新しいクリーニングシートの採用により、半導体業界はさらなる効率化と環境への配慮を実現し、持続可能な未来に向けた重要な一歩を踏み出しました。