アイシン、NEDO採択による新たな未利用熱活用製品の開発
アイシンが新たな未利用熱活用技術を開発
株式会社アイシンは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施するプログラムにおいて、未利用熱を活用する「小型吸収冷凍機」の開発が採択されました。このプロジェクトは、脱炭素社会の実現に向けた省エネルギー技術の研究と社会実装を促進するものであり、アイシンが持つ技術力を生かし、持続可能な未来の実現を目指します。
吸収冷凍機の仕組み
吸収冷凍機は、熱をエネルギー源として用いる冷却装置で、主に空調やチラーで利用されています。この仕組みでは、発生した未利用熱を利用し、冷却に必要なエネルギーを節約することが可能です。これにより、エネルギーコストの削減が期待されます。
共同研究と技術開発
アイシンは、2015年度から2022年度にかけて、東京大学、産業技術総合研究所、未利用熱エネルギー革新的活用技術研究組合と連携し、小型吸収冷凍機の研究開発を行いました。その結果、独自の塗布構造を持つ熱交換器を開発し、従来品に比べて大幅な小型化と軽量化を達成しました。
今後の展望
新たなプロジェクトでは、燃料電池を含むコージェネレーションシステムや工業炉からの熱源を対象にした吸収冷凍機の開発を進めます。この小型化によって、省スペースでの設置が可能となり、大型機器の設置が難しい環境でも活用できる道を開きます。
アイシンは、自社工場で発生する未利用熱を冷却や空調に活用することで、エネルギー利用の効率化を図り、CO2削減に貢献していきます。2030年以降には社会実装を見据え、地域社会におけるカーボンニュートラル実現にも寄与することを目指します。
結論
アイシンは、環境と社会をより良い方向へ導く技術開発を継続的に推進し、経営理念である「“移動”に感動を、未来に笑顔を。」を実現するために、努力を重ねていく姿勢を示しています。これからの動向が楽しみです。
会社情報
- 会社名
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株式会社アイシン
- 住所
- 愛知県刈谷市朝日町2-1
- 電話番号
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0566-24-8441