西日暮里駅と音
2020-05-21 14:30:04

JR東日本が西日暮里駅で新たな音響空間「呼吸する駅」を開発

西日暮里駅に新たな驚き、サウンドアート『呼吸する駅』



JR東日本は、東京感動線の一環として西日暮里駅構内に新しいサウンドアート『呼吸する駅』を導入しました。本プロジェクトは、地域や駅の情報を発信するコミュニケーションウオール「エキマド」を基盤に得られたもので、音響空間の構築は、国際的に活動するアーティスト・及川潤耶の手で行われました。

サウンドアート『呼吸する駅』の特徴


このプロジェクトのコンセプトは『呼吸する駅』です。及川は駅の環境や歴史を独自に解釈し、それを音として再構成。広がる音は駅構内を大きな生き物が呼吸するかのように包み込み、人と人、そして地域との新たな関係を創出します。音の体験はインタラクティブで、利用者自身が音を生み出す仕掛けも設けられ、日常の駅利用に大きな驚きをもたらします。

さらに、駅だけでなく自宅でも楽しめる立体音響コンテンツもウェブサイトにて配信。参加者は自らの意志で異なる音世界を探索することができ、心潤うひと時を過ごせることが期待されています。

音響空間作家 及川潤耶


及川潤耶は仙台出身で、現在はドイツを拠点に活動している音響空間作家です。音楽や音響デザインを学んだ後、東京藝術大学 大学院美術研究科を修了し、独自の音のエコシステムを構築してきました。ウィーンなどのメディア芸術祭にも参加し、国際的な評価を得ています。

インタラクティブサウンドシステムの導入


駅のコンコースには、遊ぶ動作に反応し音を生成する「インタラクティブサウンドシステム」が設置されており、特に子どもたちが楽しみながら学べる空間を提供しています。利用者は身体を使って音を作り出し、その体験を通じて駅の新たな面を発見することができます。

コミュニケーションウォール「エキマド」


西日暮里駅に設けられた「エキマド」は、利用者が参加し、互いに交流できる場を目指しています。この 壁面には、年齢を問わず楽しめるコンテンツが用意されており、まさに地域に根ざした発見や学びを提供する仕掛けが施されています。デザインはHAGI STUDIOが手掛けています。

東京感動線の取り組み


JR東日本の「東京感動線」は、山手線を起点に沿線の多様性を引き出し、個性溢れる都市生活空間の創出を目指しています。駅、まち、人を結びつけるこのプロジェクトは、都心に新たな魅力と感動体験をもたらしています。

このように、サウンドアート『呼吸する駅』は、ただの通過地点であった西日暮里駅を、楽しみと学びの場へと変化させる取り組みです。今後、このプロジェクトがどのように成長していくのか、非常に楽しみです。

会社情報

会社名
ソニフィデア合同会社
住所
宮城県仙台市若林区卸町2-9-1
電話番号

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