浪漫あふれる「きつね火まつり」の魅力
岐阜県飛騨市の飛騨古川で、毎年開催される「きつね火まつり」。この祭りは、地元商工会が1990年に始めたもので、伝説的な民話「狐の嫁入り」を現代風にアレンジしたものです。祭りは、9月の第4土曜日に行われ、2025年の開催日は9月27日。正午から夜まで、多彩なプログラムが盛りだくさんです。
幻想的なプログラム
毎年、飛騨市古川町の市街地で行われるこの祭り。ゆったりとした時の流れを感じられる情緒ある町並みの中で、様々なイベントが展開されます。特に注目されるのは、夜に行われる「嫁入り行列」。この行列では、人力車に乗った花嫁と花婿が松明を持った狐の大群に囲まれ、幻想的な光景が広がります。見物客は、この行列を通じて願い事が叶うとされています。
花嫁花婿役の選定
今年の花嫁花婿は飛騨市出身の谷向美咲さんと高山市出身の谷向竜也さん。彼らは、全国から公募された中から選ばれ、その役目を喜びを持って担っています。谷向美咲さんは、「古川のイベントが大好きで、この祭りを楽しみにしていた」と語り、夫の竜也さんも古川を愛する気持ちでこの祭りを盛り上げる意気込みを示しています。
地元も観光客も楽しめる
「きつね火まつり」では、地元住民や観光客が誰でも花嫁や花婿に扮して参加できます。祭り広場では、毎年恒例のグルメバザーも開かれ、今年は全店舗で「きつね」にちなんだ商品が並びます。たとえば、稲荷寿司がその一例です。さらに、特設ステージでは地元バンドの演奏も行われ、参加者たちが心をひとつにして楽しむ場となります。特に目を引くのは、無料の狐メイクサービス。誰でも簡単に狐に変身し、祭りを一層盛り上げることができます。
飛騨市の魅力
飛騨市は北アルプスに囲まれた自然豊かな町で、山々や森林に囲まれています。この地域は、ユネスコの無形文化遺産である古川祭・起し太鼓の活動拠点でもあり、その他にもスーパーカミオカンデといった宇宙物理学の研究施設があります。また、大ヒットアニメ「君の名は。」の舞台となった風景も広がる美しい町です。
まとめ
飛騨古川の「きつね火まつり」は、地元だけでなく全国からも多くの観光客を引き寄せる祭りです。妖しげな狐のコスチュームを身に纏い、幻想的な夜に魅了される準備をしましょう。岐阜県の魅力と温かさに触れながら、皆さんもこの祭りを楽しんでみてはいかがでしょうか。皆様のご参加を心よりお待ちしています!