Cloudbaseの取り組みとは
日本のクラウドセキュリティ企業であるCloudbase株式会社は、Trust Base株式会社において新たに導入したセキュリティプラットフォームについてインタビューを星獣いた。Cloudbaseは、「テクノロジーで信託の可能性を拡げる」という目的の下、デジタルトランスフォーメーションを推進し、革新をもたらすサービスを展開している。
設立の背景と課題
Trust Baseは2021年に三井住友トラスト・ホールディングスのDX戦略子会社として設立され、クラウドネイティブな開発環境を構築することを目指しています。その第一の挑戦は、AWSを基盤にしたSaaSの開発であり、ここにおいて重要なのがDevSecOpsの整備です。しかし、社内にその経験を持つエンジニアがいないため、ゼロから体制を築かなければならない状況でした。
このため、Trust Baseはクラウドネイティブな開発に対応するCNAPP製品を導入し、開発チームにセキュリティ運用を任せる方針を決定しました。選定する際には、運用のしやすさや開発とセキュリティ間のコミュニケーションの円滑さが重要な要素となりました。
導入後の効果
Cloudbaseを導入することにより、開発チームは自らDevSecOpsを管理できるようになりました。これにより、エンジニアのセキュリティ意識やスキルが向上し、無駄な学習コストを削減、さらにセキュリティチームのリソースを合理的に配分できるようになりました。また、リスク管理が効率よく行えるようになり、サービスのリリース時には迅速かつ確実なビジネスジャッジが可能となりました。
今後の展望
今後Trust Baseは、業務の中心となるSaaSのセキュリティ強化に取り組みつつ、さらなる開発スピードの向上を図ります。三井住友トラスト・グループを中心に、金融業界全体へこのプラットフォームを提供していく計画を立てています。また、現在は三井住友信託銀行とは異なる環境で開発が進められているため、将来的には他のグループ会社でも利用可能なプラットフォームへと成長させる意向です。
Cloudbase株式会社の概要
Cloudbaseは2019年に岩佐晃也氏によって設立されたスタートアップ企業で、AWS、Microsoft Azure、Google Cloudを利用する際のリスクを統合的に管理するセキュリティプラットフォームとして「Cloudbase」を提供しています。この会社の目指す「テクノロジーを駆使した持続可能な未来」と、実績ある信託の提供との融合が、今後の金融業界に大きな変革をもたらすことでしょう。