AI技術でアイヌ文化を深く体験できる新観光モデルが登場

AIを駆使した新しい観光体験の提案

大雪山麓上川アイヌ日本遺産推進協議会、株式会社Plaru、リコーITソリューションズ株式会社の三者が共同で推進する新しい観光プロジェクトが、観光庁のICTサービス活用促進事業に採択されました。これは、訪日外国人旅行者のために、AI技術を駆使してアイヌ文化を深く理解できる観光体験を提供することを目的としています。

実証事業の背景

大雪山麓の上川地域には、美しい自然と、アイヌの伝統的な文化が色濃く残っています。しかし、有名観光地には多くの訪問者が来るものの、文化資源へのアクセスは限られ、地域内を周遊する観光客は少ないのが現状です。このことが、観光の滞在時間や消費額を低く抑えてしまう要因とされています。

そこで、新たに提案されるAIを活用したルート形成と、音声ガイドを組み合わせた観光モデルが登場しました。この仕組みにより、アイヌ文化をより身近に感じられるような体験ができることを目指しています。

実証事業の具体的な内容

この実証は、以下の3つの要素で構成されます。
1. 多言語対応ルート提案: 英語、中国語、韓国語などに対応した文化体験の案内を行います。AI技術が旅の計画を最適化し、デジタルマップ上でアイヌ文化スポットを紹介します。
2. 音声ガイドの導入: ARGSとの連携により、訪問者は文化的背景や伝承、マナーについて音声で案内され、物語の理解が深まります。
3. 観光DXの推進: AI旅行計画アプリ「ぷらる」とデジタルガイドデッキARGSから得られる旅行データや行動情報を分析し、観光施策の改善に役立てます。

プロジェクトの期待される効果

このプロジェクトを通じて、以下の成果を期待しています。

- アイヌ文化に対する理解と関心の増加
- 文化スポットへの訪問者数の増加
- 滞在時間の延長と地域消費額の向上
- AIによる周遊の促進
- 多言語対応とデータ分析を基盤にした持続可能な観光DXの構築

お問い合わせ先

事業に関するお問い合わせは以下のメールアドレスへ：
大雪山麓上川アイヌ日本遺産推進協議会
[email protected]
サービスに関するお問い合わせは：
株式会社Plaru
[email protected]

この新しい観光モデルにより、アイヌ文化に触れ合い、その深い魅力を体験できる新時代の観光が実現することが期待されています。