学校向けの生成AIツール「みんなで生成AIコース」の無償提供
特定非営利活動法人みんなのコード(神奈川県横浜市、代表理事:利根川裕太)は、教育現場における生成AIの活用を促進するために、「みんなで生成AIコース」を無償で提供開始しました。このプログラムでは、最新のAIモデルであるGPT-4o miniを利用した教育支援が行われ、全国の学校にその恩恵が広がることを期待されています。
GPT-4o miniの特徴
GPT-4o miniは、既存のGPT-3.5から進化した軽量モデルです。この新しいモデルの導入により、正確な回答が得られるだけでなく、複雑な指示に対しても柔軟かつ的確に応答できる能力が向上しています。具体的には、独自のMMLUベンチマークテストにおいて、正答率が69.8%から82%に向上しました。これは、教育現場でのAI活用を支える大きなステップです。
更に、GPT-4o miniは、これまでより長い会話が可能になり、入力トークン数が4千から12万8千に増加しました。これにより、より多くの生徒が同時に利用できるようになり、教育現場での実用性が一層広がります。
プロジェクトの参加申し込み
みんなのコードは、引き続き2024年度「みんなで生成AIプロジェクト」の参加校を募集しています。希望する全ての小中高等学校が、このプログラムを無償で利用でき、無償の提供期間は2025年3月31日までです。応募校には、生成AIの基礎から授業実践例まで学べるオンデマンド動画が提供されるため、教育者の方々にとっても非常に価値の高いプログラムとなっています。
参加申し込みが必要で、申込内容が審査されることに留意してください。申込みフォームは
こちらです。アカウントの発行が完了次第、メールで通知が届くシステムとなっています。
利用にあたってのお願い
利用者には、学びの効果を測定するためにアンケートの実施が求められます。教師向けには「みんなで生成AIコース」に関するフィードバックを求め、児童や生徒に対しても授業前後でアンケートが実施されます。また、授業の内容を報告することも推奨されています。そのため、授業実施後に得た情報を共有し、改善を図っていきましょう。
教育現場での効果
特に、先行テストで利用された先生方からは、「AIが生成する情報がより明確で、指示に対しても的確に応答できている」というポジティブなフィードバックが寄せられています。AIの活用は、生徒たちの自主的な学びを促進し、さらなる学びの環境を整える力があると考えられています。
さらなる展望
みんなのコードでは、引き続き新しいAIモデルや機能の開発を進め、現場のニーズに応える形で教育の質を向上させる支援を行っていく方針です。AI教育の普及を通じて、先生と生徒が共に新しい学びを体験できる未来を築いていきます。教育における生成AIの可能性は、まだまだ未開拓であり、これからの進展が楽しみです。
【お問合せ】
特定非営利活動法人みんなのコード
Code for Everyone
メール:
[email protected]