JR東日本とグラミン日本がシングルマザー支援で新たな協力体制を構築

シングルマザーの未来を共にサポート

JR東日本と一般社団法人グラミン日本が連携し、シングルマザーを対象とした就労支援サービス「PeerCross」の拡充に向けた取り組みを始めます。両社は2025年8月より、「PeerCross」の業務をグラミン日本が部分的に担うことで、業務運営の効率化や支援効果の向上を目指します。

1. 「PeerCross」とは

「PeerCross」は、主にワーキングマザーを対象にしたキャリア形成支援サービスです。このプログラムは、オンラインでの座談会や1on1ミーティングを通じて、参加者同士のつながりを深め、前向きな行動変容を促進することを目的としています。これまでに、37社の参画を得て、延べ約12,000名が利用した実績があり、シングルマザーも含め多くの女性が自分のキャリアを開花させるサポートを受けてきました。

2. シングルマザーの課題

今日、多くのシングルマザーは、育児と仕事を両立させることに苦労しています。特に、柔軟な勤務時間を求める傾向があるにもかかわらず、その選択肢は限られています。その結果、パートタイムや低賃金の仕事を選ばざるを得ない状況が続いています。また、キャリアを中断したり、スキル向上の機会が不足しているために、就労選択肢が狭まるという問題もあります。

支援の必要性

このような背景から、シングルマザーを支える支援ネットワークやサポート体制が必要です。JR東日本とグラミン日本の連携により、各地のシングルマザーが自らの経験を活かしつつ、柔軟な働き方を実現できる機会が提供されます。

3. 両社のコメント

本取り組みについて、JR東日本マーケティング本部の小西好美副長は「これまでの『PeerCross』の知見を活かし、シングルマザーにとっての支援が実現できることを嬉しく思います」と話します。

また、グラミン日本の百野公裕理事長は、「今回の連携はシングルマザーが新しい仕事に挑戦できる機会を提供するものです。これからも支援を通じて、彼女たちの自立と夢の実現に全力で尽力していきます」と述べています。