イベント開催報告
2024年7月12日、東京のpaiza株式会社とラクスル株式会社が協力し、山形県立山形西高等学校にて特別イベント「ITは私のミライを広げてくれる。」が開催されました。このイベントは、女子生徒向けにITに関する授業とキャリアの重要性を学ぶ場として設計されています。paizaは、女性ITエンジニアの育成とジェンダーギャップ解消に向けた取り組みを続けており、昨年の京都女子大学でのイベントに続く第2回目となります。
企画の背景
現在、日本のIT業界における女性の比率は低く、特にITエンジニアの割合は20%未満と言われています。山形西高等学校で実施した事前のアンケートでも、63%の生徒が「IT業界で働くイメージがつかない」と回答しており、業界への理解が不足していることが伺えました。この問題は、IT業界全体の発展にとっても深刻であり、早期からの意識改革が求められています。
新たな教育指導要領のもと、2022年4月より「情報Ⅰ」が共通必履修科目となったことから、paizaはこの機会を活かし、学生たちにIT業界の現実や、将来のキャリア選択に有益な情報を提供することを目指しています。特に女性がIT分野で活躍できるようになることは、当社にとって非常に重要なテーマです。
イベントの実施状況
イベントには、paizaの代表取締役社長片山良平氏をはじめ、山形西高等学校出身の女性ITエンジニア氏家葵(うじいえあおい)、さらにラクスルの新卒女性ITエンジニア2名が登壇し、約2時間のプログラムを展開しました。
それぞれが、「IT業界で働くために必要なイメージ作り」「異業種からITエンジニアへのキャリアチェンジ」「プログラミングとの出会い」などをテーマに講演を行い、IT業界の実情や自身のキャリアの道筋を明かしました。
また、参加者はリアルタイムで意見を収集できるツールを使って質問を投げかけ、その結果、以下のような感想が寄せられました:
- - IT企業の実態を知ることができ、将来の選択肢が広がった。
- - IT業界が持つカジュアルさに驚いた。
- - ITを通じて、様々な興味を持った分野に介入できる可能性が魅力的だった。
このように、IT業界に対する前向きな感想が多く、彼女たちが自身の将来についてより深く考えるきっかけとなったことは、イベントの大きな成果です。
参加者の声
多くの女子生徒が、イメージを持てなかったIT業界についての理解を深め、将来の選択肢を広げる手助けとなったことを評価していました。例えば、「プログラミングを通じて自分の好きなことに繋がる可能性がある」と気づくなど、ITが生活の中でどのように役立つのかを実感することができたようです。「エンジニアでなくても、IT企業で働く選択肢があると知ったのが嬉しかった」との意見もあり、従来の枠に囚われないキャリアの可能性を感じ取れた様子も伺えました。
講演の内容
イベントでは、参加者に向けてITエンジニアとしてのキャリアの具体例や、業界で必要なスキルについても共有されました。片山氏は、「ITの現場で変わる日常」の重要性を解説し、身近に感じてもらう工夫がなされました。氏家氏やラクスルのエンジニアは、女性視点からのキャリア選択を説明し、実体験に基づいたストーリーを語りました。
今後の展望
今回のイベントを通じて得られた経験が、参加者たちの未来に良い影響を与えることを期待しています。paizaは引き続き女性のIT人材の育成に貢献し、IT業界への理解を深めるための取り組みを展開していきます。日本全体のIT人材が不足する中、少しでも多くの女性がITエンジニアとして活躍できる社会を目指します。