日韓フードテック事業活性化に向けた提携締結
株式会社KOMPEITOが最近、日韓の食品事業をさらに活性化させるため、戦略的な業務提携の締結を発表しました。この提携は、2024年11月21日にソウルで開催された2024ワールドフードテックエキスポにおいて、日本のKOMPEITO、韓国のActiBooky、そしてワールドフードテック協議会によって実施されたものです。この三者は、食品およびフードテック産業の発展を共同で目指し、様々な分野での協力を強化することを約束しました。
提携の概要と意義
今回のMOU(Memorandum of Understanding)に基づいて、主に以下の四つの分野での連携を深化させる予定です。
1.
特産品交流と食品サービスの多角化:日本と韓国の特産品を相互に流通させ、食品サービスの価値を向上させる狙いがあります。これにより、消費者に新たな体験を提供し、両国の食文化を広めることが期待されます。
2.
環境配慮型包装および物流の強化:サステナブルな物流システムの構築を目指し、環境に配慮した包装を推進します。
3.
デジタルプラットフォームの統合:フードテック産業における技術革新と効率化を促進し、双方の企業にとっての利便性を高める未来を描いています。
4.
共同マーケティングおよびイベントの開催:日韓の食品ブランドの印象を高めるため、大規模なキャンペーンやエキスポ、フォーラムを共催する計画も進行中です。
これらの取り組みにより、両国の環境や文化に合った食品流通の形式が確立されることで、さらなる新しい市場チャンスが生まれると期待されています。
ActiBookyの新たな挑戦
ActiBooky株式会社は、韓国国内向けに新鮮な農産物や加工食品を提供するスタートアップ企業です。デジタルトランスフォーメーションを通じて、農家と顧客との結びつきを強化し、「간식맘(おやつマム)」サービスとして知られる自社の無人おやつコンビニ事業を展開しています。この提携により、KOMPEITOの「OFFICE DE YASAI」から新鮮な食品を供給し、新たな価値を創出することを目指しています。また、日韓間の無人新鮮食品コンビニの技術協力を通じて、更なる効率化を目指します。
食の未来への期待
このMOUは、日韓の食品産業およびフードテック産業の発展において歴史的な節目となります。これにより三者は持続可能なビジネスモデルの構築を進め、グローバル市場へも進出する姿勢を見せています。
ワールドフードテック協議会副会長のクォン・オサン氏は、「この協力が韓国における新鮮な食品流通の効率化に貢献することを期待しています」と述べ、ActiBookyの代表取締役イ・ドンウォン氏は、「両国の企業が協力することで、未来に大きな期待を寄せています」と伝えています。KOMPEITOの代表取締役CEOである渡邉瞬氏も、この提携が新鮮で健康的な食事を提供する機会であることを強調しています。
OFFICE DE YASAIの概要
株式会社KOMPEITOの提供する「OFFICE DE YASAI」は、2014年に開始された“設置型健康社食®”サービスです。このサービスはオフィスに冷蔵庫や冷凍庫を設置し、健康的で美味しいサラダやフルーツ、お惣菜などを定期的に届ける仕組みを提供しています。全国約13,000の拠点に導入され、健康経営の取り組みに役立っていると多くの企業から評価されています。
今後、KOMPEITOが展開するフードテックサービスが日韓間でどのように拡大し、影響を与えるのか、その動向に注目です。