博報堂、生活者インサイト深掘りの新サービスを開始
株式会社博報堂(本社:東京都港区)が、企業が保有する1st-Partyデータに自社の生活者データをAIで融合させ、顧客理解を深める新サービス「Data Enrichment for 生活者インサイト」を発表しました。このサービスは、顧客の価値観やライフスタイル、購買動機を深く読み解くことができることを目指しています。
背景と目的
企業はこれまで、購買履歴などの行動データを中心に顧客を理解してきました。しかし、このアプローチには限界があり、顧客の内面的な動機や行動の背景を十分に把握できていないことが課題とされてきました。その結果、単なる属性に基づくセグメント化や、一律的なメッセージ送信に留まってしまい、顧客生涯価値(LTV)の向上や離反防止の施策が効果を上げられない事例が増加しています。
これを解決するために博報堂は、独自に蓄積した生活者データとAIの力を組み合わせ、新たなデータ活用アプローチを開発しました。「Data Enrichment for 生活者インサイト」は、従来の行動データだけでは捉えきれなかった顧客の価値観やライフスタイルを包括的に理解できる方法を提供します。
サービスの特長
1. ライフステージと生活文脈の理解
このサービスでは、顧客がどのようなライフステージや文脈にいるのかを読み解くことから始まります。例えば、同じ年代や性別の顧客でも、生活環境や価値観が異なれば、効果的なコミュニケーションやマーケティング施策は異なります。これにより、よりリッチでパーソナライズされたアプローチが可能になります。
2. ライフイベントの兆しを捉える
顧客の価値観や行動の傾向から、ライフイベントの前兆を把握することで、事前に顧客のニーズに応じた施策を設計することができます。例えば、転職や結婚、妊娠などのイシューに対して、適切なタイミングでアプローチを行うことで、信頼関係を築くことが可能です。
3. メディア接触スタイルの可視化
顧客がどのような媒体や時間に情報に接触するかを可視化することで、最適なコミュニケーションチャネルを設定することができます。「通勤時にスマートフォンで短時間の情報収集を行う層」と「じっくりとパソコンで比較検討を行う層」では、異なるアプローチが必要です。
4. 購買意思決定プロセスの理解
それぞれの顧客がどのように意思決定を行うかを分析します。SNSを使って情報を集める層、価格変動を見計らって決定する層などに応じたコミュニケーション戦略の設計が可能になるのです。
5. 価値観・ライフスタイルの可視化
顧客の価値観や志向性を多面的に把握し、同じ購買履歴を持つ顧客でも異なるポイントを理解することで、より適した製品やサービスを提案することができます。
6. 生活充実度・心理状態の把握
顧客の心理的状態や生活充実度に関する情報を分析することで、ブランド体験やLTV向上施策に活用することが可能に。これにより、顧客との深い関係構築が期待されます。
透明性とセキュリティ
本サービスは、博報堂独自の生活者データを基にした推論設計を行い、結果の透明性が確保されています。また、セキュアなクラウド環境で処理を行い、個人情報を保持しない形でのデータ連携を実現しています。これにより、安心して顧客データを活用することができます。
博報堂は、このサービスを通じて企業が顧客理解を深め、実態に基づいたマーケティング戦略を実行できるよう、引き続きサポートを提供していきます。