九段理江の短編が日英語版で配信！欧米での刊行ラッシュ到来

九段理江の新展開

作家・九段理江さんは、2024年1月に芥川賞を受賞するなど、注目を浴びる存在となっています。その代表作である『東京都同情塔』は、欧米での刊行ラッシュが続き、多くの読者に期待されています。特に、彼女の短編小説である「Planet Her あるいは最古のフィメールラッパー」が日英語で配信されたことが、多くの話題を呼びました。

欧米での刊行ラッシュ

九段の作品は、全言語翻訳権が速やかに取得され、Viking Penguin Inc.のリーダーシップのもと、2025年4月以降にフランス、イタリア、ドイツ、イギリス、アメリカで次々と刊行される予定です。これまでにないペースでの国際展開が期待され、作家の才能が世界に広がる瞬間を楽しみにしているファンも多いことでしょう。

掌編「Planet Her」について

「Planet Her あるいは最古のフィメールラッパー」は、2023年に雑誌「ユリイカ」に掲載され話題となりました。この作品は、ラッパー・Doja Catのアルバム『Planet Her』が流れるジムのロッカールームを背景にした日本人女性二人の物語です。二人の邂逅を通して、現代の女性たちの心情や生き様が描かれており、共感を呼ぶ内容となっています。

英語版は、この作品の翻訳を手掛けるジェシー・カークウッドによって初めて公開されました。双言語での配信は、多くの読者にとって新たな体験を提供することでしょう。

九段理江のプロフィール

九段理江さんは、1990年に埼玉で生まれました。彼女は、2021年に「悪い音楽」で文學界新人賞を受賞しデビューを果たしました。その後も「Schoolgirl」が芥川龍之介賞候補であり、2023年には第73回芸術選奨新人賞を受賞。さらに、2024年には『東京都同情塔』で第170回芥川賞に輝き、彼女の文才が多くの人々に認められています。