福祉・介護施設の衛生管理
2025-11-21 10:35:14

福祉・介護施設における衛生管理実態と課題とは

福祉・介護施設における衛生管理実態と課題とは



株式会社ダスキン(本社・大阪府吹田市)が展開するターミニックス事業が実施した調査によって、福祉や介護施設の衛生管理の現状が浮き彫りになりました。この調査は、施設で働く職員や管理者に対して行われ、1,016人の回答が集まりました。調査の結果は、私たちが知っている以上に深刻な状況を示しています。

主な調査結果



職員が担う衛生管理


調査によれば、福祉・介護施設内での衛生管理を主に担っているのは、清掃を含む業務を行う「施設職員(介護・看護職など)」で、これが59.6%を占めています。一方、外部の専門業者の利用は、14.4%と少数派にとどまり、職員主体の体制が多いことが分かります。

衛生管理の不十分さ


約3割の回答者が「衛生管理は不十分」と感じていることが明らかになりました。特に「人手不足」「作業のばらつき」「清掃範囲の偏り」が上位の課題として挙げられています。これらは、特に感染リスクが高い福祉・介護施設においては深刻な問題です。

害虫・害獣の発生状況


約7割の施設で定期的に害虫や害獣が目撃されています。「ゴキブリ」「蚊」「ハエ」が主な種として挙げられ、頻繁に見られることが問題視されています。これらの害虫は、食事や排泄処理に関連しており、入所者や家族からの苦情に直接つながるため、厳重な管理が求められます。

対策の実態


多くの施設では、職員による「清掃・除草・ゴミ管理」が主体で行われていますが、専門業者による定期的な点検や駆除は約26%にとどまっています。施設内の衛生管理が主に職員の判断に委ねられていることが課題となっており、改善を求める声も職員や入所者から上がっています。

今後の対策強化


調査からは、今後強化したい施策として「専門業者による定期点検」が最も多く挙げられました。コストや効果を重視し、専門的な色を持つ業者との協働が求められていることも伺えます。さらに、定期報告や記録の有無も重要視され、今後の選定基準として期待されます。

まとめ


福祉・介護施設における衛生管理の課題は、人手不足や衛生状態の不安定さに起因しています。しかし、職員や入所者からの期待に応えるため、専門業者との連携を強化し、持続可能な衛生環境の確立が必要です。また、衛生管理を経営課題として捉え、持続的な改善を目指すことが信頼性の向上につながるでしょう。

参考


ダスキン ターミニックスは「ゴキブリ」や「蚊」などの対策として、環境整備とともに専門業者による調査を推奨しています。サポート体制を強化し、「安心して過ごせる環境」を提供するため、今後の取り組みが注目されます。


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会社情報

会社名
株式会社ダスキン
住所
大阪府吹田市豊津町1番33号
電話番号
0120-100-100

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