2025年9月11日、東京において、日本テレビ放送網株式会社が、独立系テクノロジー企業PubMaticを自社のプログラマティックTV広告プラットフォーム「スグリー」のプレミアパートナーに選定したと発表しました。この提携は、日本テレビが地上波テレビの広告領域において新たな革新をもたらす第一歩と言えるでしょう。
日本テレビはエンターテインメント、ニュース、スポーツ、ドラマ番組を提供し、月間アクティブユーザー(MAU)が1億人を超える視聴者を抱えています。PubMaticのグローバルなプログラマティックインフラとの統合により、日本テレビは世界中の広告主に対してプレミアムな日本のテレビコンテンツをリアルタイムで提供し、大規模なオーディエンスターゲティングやレポーティング機能を活用できるようになります。
このパートナーシップは、地上波テレビの広告プランニングやバイイングの方法に大きな変化をもたらすと期待されています。「スグリー」を通じて、PubMaticのプラットフォームを利用する広告主は日本テレビの在庫へプログラマティックにアクセスが可能になり、地上波テレビならではのスケールとブランドの安全性を得つつ、デジタルメディアの効率性と柔軟性を兼ね備えたキャンペーンを実現できるのです。
日本テレビ放送網の取締役執行役員、新井直彦氏はこの新たな試みに期待を寄せています。彼は、「日本テレビは、広告業界でのイノベーションを推進するアドリーチマックスプロジェクトを通じて、テレビ広告に革新をもたらし、広告媒体としての価値を最大限に引き出すことを目指しています。」と述べています。また、PubMaticの安全性、透明性、革新性に高い評価を与え、広告主と視聴者をつなぐ新たな電波の可能性を享受できることを期待しています。
一方、PubMatic Japanのカントリーマネージャー、粟飯原健氏は、「このパートナーシップは日本におけるプログラマティックTVの重要な前進です。日本テレビの規模とPubMaticの専門知識を組み合わせることで、グローバル広告主が日本のプレミアム地上波の在庫にアクセスすることが可能になります。」と発言し、双方の提携がもたらす新たな機会に対する期待を語っています。
広告代理店からも、この新たな取り組みは歓迎されています。Fundamental GroupのCEO、Angus Maclaine氏は「パーソナライズされた影響力のあるキャンペーンを実現するためには、高度な自動化と最適化が不可欠です。このパートナーシップにより、広告主はデータドリブンな配送とキャンペーンの最適化を享受し、地上波テレビに新たな可能性をもたらします。」とコメントしています。
日本は世界最大級の広告市場のひとつであり、この提携は広告主にとって新たなターゲット層へリーチするための重要な手段とされています。プログラマティック技術がテレビ広告を再定義していく中で、日本テレビとPubMaticの提携は、その流れの重要な一環として位置付けられています。
加えて、PubMaticはデジタル広告サプライチェーンの未来を切り開く企業として、自己の技術を通じて顧客価値の最大化を目指しています。オープンインターネット上の数多くのデジタルクリエイターと協力しながら、マーケターに対してROIを向上させる支援を行っています。2006年の創業以来、データ処理の効率化とリアルタイムでの広告配信の可能性を広げるための取り組みを続けています。
日本テレビもその歴史的背景をもとに、豊かな創造力と品質を兼ね備えた放送内容を提供し続けています。国内外のパートナーとの協力を通じて、メディアの未来を切り開き、持続可能で豊かな情報社会の実現に努めています。今後も日本テレビがどのようにデジタル広告の世界を牽引していくのか、おおいに期待されます。