東京モノレールとJALが共同で展開するアートプロジェクト
2024年3月1日、東京モノレールと日本航空(JAL)が共に手掛ける新たなアートプロジェクトが、天王洲アイル駅で始まりました。このプロジェクトは、株式会社ヘラルボニーが主催する国際アートアワード「HERALBONY Art Prize 2024」の受賞作品を活用し、皆さんの移動時間に新しい体験を提供することを目的としています。
意義深い共創の取り組み
東京モノレール、JAL、そしてヘラルボニーの三社は、それぞれの持つ価値観を融合させ、移動における多様な体験を生み出そうとしています。多様性(DE&I)の概念を尊重したこの取り組みは、公共の場でアートを体験する機会を提供し、日常の移動を豊かに色づけるものです。ここでは、アートが人々の感情や価値観にどのように影響を与えるか、私たちがどのようにして新しい体験を把握できるかが探究されています。
アート作品の特徴
このプロジェクトには、HERALBONY Art Prize 2024の「JR東日本賞」を受賞した岩瀬俊一氏の「インドネシアの影絵」と、「JAL賞」を受賞した水上詩楽氏の未発表作品が展示されています。それぞれの作家が持つ独自の視点や感受性が表現された作品は、駅の上り・下りホームの可動柵や、東京モノレールの車両内に掲示され、通行するすべての人々にアートの恩恵をもたらします。
岩瀬俊一氏の作品の魅力
岩瀬氏の「インドネシアの影絵」は、彼の独特な視点が反映されたキャッチーな作品です。細かい描写と表現力に溢れるこの作品は、見る者に深い感情を呼び起こすことでしょう。彼の手法では、ペンを用いて魅力的なキャラクターを、余白を大切にしながら丹念に描き出します。
水上詩楽氏の独自のスタイル
一方、水上氏の作品は、色彩豊かに描かれた扇形が印象的です。彼の作品には、きれいに揃った点描が特徴で、穏やかな気持ちの時は特にその整然とした美しさが際立ちます。この作品は、鑑賞者にとって何か不思議な感覚をもたらすことでしょう。
新たな出会いと体験を提供
今回の取り組みは、単にアートを展示するだけでなく、移動する際の新たな出会いや体験を促進するものです。駅を利用することで、アートに触れるチャンスが広がり、その結果、様々な価値観との出会いが生まれます。東京モノレールやJALを利用する際には、ぜひこの新たなアート作品を楽しみ、その背景にあるアートの力を感じていただければと思います。
プロジェクトの継続期間
本プロジェクトは2025年5月末日までを予定しており、これからも多様な価値観との出会いを生み出すため様々な取り組みを進めていくことを目指しています。今後も、日常生活や非日常の場面において、多様性を尊重し、誰もが輝ける社会の実現に向けての活動が期待されます。
まとめ
東京モノレールとJALがタッグを組み、ヘラルボニーのアートを通じた新たな体験を提供するこのプロジェクトは、公衆がアートに触れる貴重な機会です。新しい価値観を受け入れる準備は整っています。この機会に、ぜひ天王洲アイル駅を訪れ、アートがもたらす多彩な魅力を楽しんでみてください。