TANOTECH株式会社が日中共同で高齢者リハビリ革命へ走り出す
2026年2月27日、中国北京で、日中政府間国際科学技術イノベーション協力プロジェクトのキックオフミーティングが行われました。このプロジェクトは「体感相互作用システムに基づく高齢者筋骨格リハビリテーション体系の研究開発と検証」をテーマに、日本からTANOTECH株式会社が参画します。TANOTECHは、非装着型・非接触型の技術であるTANOシステムを提供し、その研究・開発をサポートします。
TANOシステムの進化とは?
TANO(体感相互作用システム)は、TANOTECHが開発した画期的な技術で、高齢者の運動機能改善に効果的です。このシステムは、医療・介護現場で既に活用されており、スムーズな操作性と高い評価を得ています。特徴としては、高精度なモーションセンシング技術、ゲーミフィケーションを取り入れた動機づけ設計、リアルタイムの評価・フィードバック機能があります。こうした要素が組み合わさり、高齢者のリハビリにおいて新たなスタンダードモデルの基盤となります。
日本からの成果を紹介する三田村氏
会議にはTANOTECHの代表である三田村勉が登壇し、TANOの開発背景について語りました。特に、日本国内での臨床実績を挙げ、高齢者の生活の質向上に寄与する価値についても説明しました。TANOはこれまで多くの実績を積んでおり、例えば、高齢者の下肢筋力向上やバランス能力の改善、認知と運動の複合トレーニングにおいて目覚ましい成果を上げています。これを機に、中国の高齢者医療、地域リハビリへの導入が期待されています。
中国におけるリハビリの現状と課題
中国側のプロジェクトリーダーである田偉氏(北京積水潭病院)は、病院外のリハビリ資源不足や、継続した支援の弱さなどの課題に言及しました。その上で、TANOを基盤とした効果的な評価・介入モジュールの開発に取り組むとともに、病院・地域・家庭を結ぶ三層の連携モデルを構築することを目指しています。TANOの特性—非接触・省スペース・シンプルな操作性が、地域医療やコミュニティセンター、さらには家庭でのリハビリにおいて非常に適しているとの評価も得られています。
TANOTECHの実績と今後の展望
TANOTECHは、2015年の公募型さがみロボット特区の採択から始まり、様々な実績を重ねてきました。例えば、2021年にはアジア健康長寿イノベーション賞の国内最優秀事例に選出されました。2023年には、日本医療研究開発機構のロボット介護機器開発事業に採択されています。2025年には大阪・関西万博の「健康とウェルビーイングウィーク」にも参加し、次世代医療・福祉機器の展示が予定されています。
この国際的なプロジェクトは、日本の先進技術と国内の臨床経験を融合し、効率的な高齢者リハビリサービスの体系を構築することを目指しています。TANOTECHは、日本で蓄積した技術と知見を最大限に活用し、TANOの現地適応や評価モジュールの共同開発、臨床研究の支援を通じて、中国の高齢者医療の質向上に貢献していく考えです。これからの展望に期待が寄せられます。