ヨーロッパの魅力を伝えるセミナー
2023年7月28日、欧州連合(EU)は日本食糧新聞社の協力のもと、第二回WEBセミナー「ヨーロッパのオリーブオイルとワインの魅力を伝えるPERFECT MATCH!」を開催しました。このセミナーは、「パーフェクトマッチ・キャンペーン」の一環として、外食産業や食品業界のプロフェッショナル32名が参加し、EUの食材と日本食材の完璧な組み合わせの可能性を討論しました。
セミナーの概要
セミナーは日本食糧新聞 編集長の武藤麻美子氏の進行で進められ、オープニングには駐日EU代表部の小林恵氏が登壇。彼はEU食材を日本市場に広めるための支援を惜しむ姿勢を示し、その実現のために日本とEUの間で2019年に発効された経済連携協定(EPA)の重要性を強調しました。小林氏は、「この協定を通じて、EUの素晴らしい食品が日本により身近になることを期待しています」と述べました。
欧州のオリーブオイルとワインの魅力
セミナーでは、特にオリーブオイルとワインへの関心が高まる日本の市場において、その魅力がいかに価値を持つかが語られました。日本人は健康志向が強まり、ヨーロッパのワインを和食と共に楽しむ傾向が増えてきています。この流れを受けて、EUの27加盟国が設けた食料と農業に関する共通基準のもと、高品質のオリーブオイルやワインの需要が急増しています。
講演者の意見
1. オリーブオイルの魅力
一般社団法人日本オリーブオイルソムリエ協会の理事長、多田俊哉氏による講演では、オリーブオイルの個性が強調されました。「オリーブオイルは1本ごとに味わいが違います。地域や品種による独自性、テロワールがそれぞれの風味を形づくっています」と多田氏は言います。また、オリーブオイルの消費が増加している現状をふまえ、これを生活に取り入れる重要性も訴えました。
2. ヨーロッパワインの魅力
続いて、メルシャン株式会社の前田宏和氏が「飲み手を魅了するヨーロッパワイン」について語りました。EPAによって、EUからのワインはより手に入れやすくなり、日本の消費者に魅力的な選択肢を提供しています。前田氏は「関税の撤廃により、より豊かな選択肢が生まれ、多くのスーパーマーケットや飲食店でEU産のワインが取り扱われるようになっています」と述べ、日本におけるEU産ワインのマーケットが拡大していることに自信を示しました。
パーフェクトマッチ・キャンペーン
パーフェクトマッチ・キャンペーンは、日本市場におけるEUの食材を紹介することを目的に始まりました。EUと日本はどちらも食品の品質、安全性に誇りを持っており、それぞれの伝統や文化が生み出す多様な食材は、日本の食卓に新たな彩りを加えています。特にフランスのチーズやイタリアのパスタ、ギリシャのラム肉など、多種多様なEU産食品が日本の味覚を豊かにする可能性を秘めています。
今後の展開
今後もこのキャンペーンは様々なイベントやセミナーを通じてEU食材の魅力を日本に広め続けていきます。詳細は公式サイト(
foodmatcheu.jp)またはインスタグラム(@foodmatcheu)で随時更新されるとのことです。
このように、EU産のオリーブオイルとワインは、ただ美味しいだけでなく、それぞれの食文化がもたらす深い歴史や伝統を背景に持っており、今後も日本での関心が高まっていくことでしょう。