エゾシカのゲノム解読
2026-04-17 17:35:02

北海道の野生エゾシカのゲノム解読成果が進化研究に寄与

北海道のエゾシカの国際基準ゲノム解読



北海道に生息する亜種エゾシカ(Cervus nippon yesoensis)のゲノム配列が、新たに国際基準に基づいて解読されました。この成果は、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所、アニコム先進医療研究所株式会社、麻布大学からなる共同研究グループによって実現されたもので、その成果は『Data in Brief』誌で2025年12月27日に公開されました。

進化研究の新たな基盤



これまで日本国内の野生ニホンジカの全ゲノム参照配列は整備されていませんでした。既存のニホンジカゲノムは不明確な亜種の飼育個体から得られたもので、本研究は北海道で捕獲された雄のエゾシカを対象に作成されています。長鎖リード技術を用いることで、3.1Gbに及ぶ高品質なゲノム情報を再構築しました。この結果、スキャフォールド数は1,810、N50は77Mbに達し、遺伝子完全性は99.75%を記録しました。

データの公開とその意義



解読されたゲノム「CerNipYes1.0」は、日本の国際DNAデータバンクであるDDBJと米国のNCBIで利用可能です。このデータは、エゾシカの生態や管理に関する基礎研究にとどまらず、進化や遺伝学的な調査のための重要なリソースとなると期待されています。特に、シカ科のゲノムの多様性を理解し、これに基づいて効果的な管理戦略を練ることが可能になります。

実施された研究の背景



エゾシカは、東アジアに生息するニホンジカの亜種として知られており、自然の生態系において重要な役割を果たしています。過去には深刻な遺伝的ボトルネックがあったと考えられており、そのため本研究では、457種に及ぶシカ科のゲノムサイズや形質の多様性を解明する手助けをすることが狙いです。これによって、生態的な研究や個体群の動態に関する理解が深まるでしょう。

今後の展望



本研究の成果は、エゾシカの生態や個体群動態を理解する上で不可欠な基盤情報となります。今後、ゲノム情報を用いたさらなる解析が進むことで、エゾシカの移動ルートや個体群の関係性に関する新しい洞察が得られることが期待されています。これにより、エゾシカの適切な管理や保護施策を導く新たな道が開かれることでしょう。

研究に関する詳細は、関連する学術論文をご覧ください。著者は松本勇紀、永田潤子、松浦幸子、飯島隼人の4名で、掲載誌は『Data in Brief』です。論文のURLはこちらです。


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アニコム損害保険株式会社
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東京都新宿区西新宿8-17-1住友不動産新宿グランドタワー39階
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